スマホを1ヶ月1GBでやりくりするにはどうすればいいか?大手キャリアのプランを利用して検証。2022年8月3日(火)一部内容更新。
Apprise中の人(@apprisejp)です。
スマホを使っていて、月末になると気になることといえば通信量(ギガ)です。
通勤電車で動画を見たり、オンラインでプレイするゲームアプリを使っていると、あっという間に契約している通信量に達しているのではないでしょうか。
筆者も、2019年2月は打ち合わせや取材が重なり、平日はほとんど外出をしていました。
そこで気になったことは、1GBという通信量で1ヶ月やりくりできるかです。
今回は、1ヶ月で1GBだけの通信量で生活するとどうなるか、ギガを節約するにはどうすればいいかを解説していきます。
目次
スマホのデータ量は1ヶ月1GBで足りる?
「スマホのデータ容量が1ヶ月1GBで足りるのか」ということですが、筆者が検証して感じたことは「無理ではないが足りない」「データ容量の節約が面倒」ということです。
実際どのように1ヶ月1GBでやりくりしたのかは後述しますが、ライトユーザーであっても1ヶ月3GBの契約はしておきたいところ。楽天モバイルの1GB以下0円も終了し、スマホを完全に無料で使うということも難しくなりました。
2022年、楽天モバイルの1GB以下0円が終了
実はこの記事は2019年に執筆した内容で、今でも多くの人に読まれている記事です。
とくに、楽天モバイルが「データ利用量1GBまでなら0円」というインパクトあるプランを発表してから、さらに本記事を読む人が増えた印象があります。
しかし、楽天モバイルの1GBまで0円が2022年7月で終了しています。
本記事の1ヶ月1GB以下でスマホを使う方法については、2022年でも通用する方法です。
しかし、楽天モバイルに関しては本記事と同様の方法を一部試すことはできません。
本記事内の「モバイルデータをオフにしても電話はできる」という項目において、同様の方法を楽天モバイルで試みると、電話機能が正常に使えませんでした。
楽天モバイルで1GB以下で抑えたいという人向けの記事も用意しているので、楽天モバイルを検討している人は関連記事をご参照ください。
1ヶ月1GB生活の検証はauのピタットプランを利用
今回1ヶ月1GB生活で検証したプランは、auのピタットプランです。
ピタットプランは、使った月間データ量に応じて月額料金が変動するプランで、1回5分以内の国内通話が無料のスーパーカケホもついてきます。
筆者は、2年縛りの割引だけを適用しているので、データ量を1GB以内に抑えると月額3,480となります。
1GB以内に抑えた際の内訳は下記の通りです。
・auピタット(スーパーカケホ/V)・・・2,980 円
・2年契約・・・-1,500 円
・LTE NET・・・300 円
・auピタットプラン(データ/V)・・・1,700 円(0~1GB)
計3,480円
上記の料金に故障紛失サポートとユニバーサルサービス料を加算し、計4,170円となります。
1ヶ月1GB生活をするための準備
1ヶ月1GB生活をするためには、どのアプリがどれだけ”ギガ”を使うかある程度把握し、通信量をムダにしない準備をする必要があります。
YouTubeアプリで720pの画質で視聴すると、約1時間で1GBに到達してしまい、480pに落としても約2時間~3時間しか視聴できません。
さすがに毎日の移動で動画を見ているとあっという間に1GBを超えてしまうので、モバイル通信でYouTubeの視聴は控えたほうがいいでしょう。というか、筆者は基本的にスマホでYouTubeは見ません。
YouTubeアプリ使用時 | |
画質 | 1GBあたりの再生時間目安 |
144p | 約10時間~12時間 |
240p | 約8時間~9時間 |
360p | 約4時間~5時間 |
480p | 約2時間~3時間 |
720p | 約1時間 |
1080p | 約30分~50分 |
スマホに欠かせないLINEは、1GBで約40時間通話することができます。
ビデオ通話の場合だと、1GBで約3時間通話することができます。
筆者の場合、LINEは基本的にトークのみで、通話は電話を使うことがほとんどなので、LINEについては普段通り使おうと思いました。
1GBでどれだけの通信が可能かは、関連記事「YouTubeやLINE、音楽ダウンロードってどのくらいの通信量?」をご参照ください。
自宅ではモバイル通信OFF、スマホはWi-Fi接続
自宅で固定回線を引いている場合、Wi-Fiは必須です。
4G LTEのモバイル通信を自宅でもONにしていると、少しずつ”ギガ”が消費されていきます。
1ヶ月1GBという少ないデータ量でやりくりするわけですから、自宅でのモバイル通信はOFFにします。
データ警告設定とアプリの自動更新をオフ
モバイル通信が一定量に達すると、プッシュ通知で警告が出るよう設定しました。
警告を1GBに設定すると、結果として1GBを超えてしまうことになるので、余裕をもって800MBに設定しています。
さらにGoogle Playにてアプリの自動更新をオフに設定しました。
設定方法はGoogle Playアプリから、「設定」→「アプリの自動更新」から行うことができます。
出かける前にアプリのアップデートを確認
出かける前に、よく使うアプリのアップデートを確認するようにしました。
外出先でアップデートが必要だったことに気づいたらムダな”ギガ”を消費することになります。
それでも、外出中にアップデートの配信があった場合は、諦めて自宅でアップデートするかフリーのWi-Fiスポットを探すようにしました。
iPhone(iOS)・Android端末のOSアップデートに注意
iOSやAndroidのOSアップデートは大容量のデータがダウンロードされます。
1ヶ月1GBのデータ量で生活するにあたり、OSアップデートはモバイル通信でおこなうとあっという間に1GBを超えてしまいます。
なのでOSアップデートもWi-Fi環境でおこなうようにしましょう。
とくに楽天モバイルを1GB以内で0円キープしている人は要注意。OSアップデートを楽天モバイルのデータ通信ではおこなわないようにしてください。
移動中はスマホで出来ることが限られる
移動中ですが、YouTubeでの動画視聴はせず、他のアプリもほとんど使用しませんでした。
移動中の暇つぶしに使っていたアプリは、当サイトでたまに取り上げる『ポコパンタウン』や、筆者が個人的にプレイしている『艦これ』程度です。
『ポコパンタウン』は通常プレイをしていてもあまりデータ量は消費せず、『艦これ』については、データ量を大量に消費しないくらいの遊び方をしていました。
ゲームアプリ以外は、LINEやメールの確認をしていたのですが、Gmailが意外とデータ量を消費していました。
筆者は移動中にスマホで動画を視聴する習慣がないので、移動中のデータ量は節約できたといえますが、毎日の通勤でYouTubeやHuluを見ている方はスマホを使う以外の暇つぶしを考えたほうがいいかもしれません。
事前にダウンロードしておけばオフラインでも使えるKindleを使っての読書、Audibleなどのオーディオブックがおすすめです。
外出中は頻繁にモバイルデータ通信のON/OFFを
最初の見出し「1ヶ月1GB生活をするための準備」でも触れましたが、モバイルデータ通信をONにしていると、スマホを使っていなくても何かしらのデータ通信が行われます。
そこで、必要な時以外はモバイルデータ通信をOFFにすることで、極力ムダな通信をしないようにしました。
「モバイルデータ通信をONにした時、一気に通信するのでは?」と思った方もいると思いますが、モバイル通信をつけた瞬間に大量の”ギガ”を消費してしまうことはありませんでした。
モバイルデータ通信をOFFにしている時間が長いと、LINEの通知は一気にきますが、トークならそこまで”ギガ”を消費しません。
ただし、モバイル通信をOFFにしている間はLINEの通話を利用できないので注意が必要です。
モバイルデータ通信のON/OFFは以下のように行いました。
・外出直後までモバイル通信はOFF
・電車に乗る前にモバイル通信ON
・打ち合わせや取材前にモバイル通信OFF
・帰宅の電車に乗る前にモバイル通信ON
・帰宅後モバイル通信OFF
外出先ではスマホを触らない時にモバイル通信をOFFにして、フリーのWi-Fiスポットがあれば、LINEの確認をする程度にしていました。
ただ、いちいちモバイル通信のON/OFFを切り替えるのは面倒です。
帰宅後にモバイル通信をOFFにする理由は、Wi-Fi接続が切れてしまって4G LTEに切り替わることを防ぐためです。
モバイルデータをオフにしても電話はできる
モバイルデータ通信をオフにしても、通常の電話機能は使えます。LINEでの通話はできません。
スマホ側でのモバイルデータ通信オフ設定は、あくまでネットに繋がらなくなるということです。
モバイルデータ通信オフ状態でも、Wi-Fiに接続するとネット検索やLINEでの通話は可能です。
なお、楽天モバイル(MNO)のSIMカードでは、モバイルデータ通信をオフにすると通話機能が正常に使うことができません。
一応、1ヶ月1GBのデータ量で生活はできるが…
ここまでは2019年2月末に執筆していますが、午後には出かけるのでまた”ギガ”を消費することになります。
2月1日から2月28日の午前中までに使ったデータ量は762MBなので、何事もなければ1ヶ月1GB生活達成です。2月は日にちが少ないことが救いとなりました。
1ヶ月を通して感じたことは、とにかく”ギガ”の節約は面倒で、常時ネットにつながっていることがメリットであるスマホの特性を活かせていません。
データ量の警告を設定しているとはいえ、常に”ギガ”を気にしながらスマホを使い続けることは窮屈な気分になります。
カフェや駅でフリーWi-Fiを使えますが、場所や状況によっては通信が安定せず、接続と切断が繰り返されるのはストレスがたまります。
LINEやメール、ちょっとしたネット検索をするだけといったライトユーザーなら、1ヶ月1GBのプランでも余裕があるように思えますが、常時モバイル通信をONにしているだけで”ギガ”が消費されることを考慮すると難しいかもしれません。
2月に使ったデータ量の内訳
実際に2月に使ったデータ量をアプリごとにまとめました。
合計データ量は762.63MB、ブラウザ(Chrome)とSmartNewsで約4割となっています。
暇を見つけては遊んでいた『ポコパンタウン』と『艦これ』はどちらも40MBで、思ったよりもデータ量を使いませんでした。
LINEは思った以上にデータ量を使ったという印象で、こちらから画像や動画といったファイルの送信はしていません。
「”ギガ”の消費はデータのダウンロードだけ」と思っている方がいるそうですが、アップロードも含まれます。
ちなみに、Google Play開発者サービスについては、Androidスマホでは必須のアプリとなり、意図的に使っていなくても何かしら通信が行われます。
”意図的に使っていない何かしらの通信”ということがポイントで、常にモバイル通信をONにしている状態だったら気づかないうちに1GBを超えていたかもしれません。
今回はauのピタットプランを利用していたので、1GBを超えても通信制限を受けることはありませんが、1GBを少し超えただけで月額1,000円上乗せは痛いです。
”ギガ”節約方法まとめ
1ヶ月1GB生活で行った”ギガ”の節約方法についてまとめていきます。
・自宅ではモバイル通信OFFにして常にWi-Fi接続
・外出前によく使うアプリのアップデートを確認、必要ならWi-Fi接続でアップデート
・外出時は必要な時以外はなるべくモバイル通信OFF
・フリーWi-Fiが使える場所を見つける
・移動中の動画視聴など、大量の”ギガ”を消費するアプリを使わない
・適宜通信量をチェックすること
動画アプリだけでなく、ニュースアプリやゲームアプリなど、スマホコンテンツに対して使用する”ギガ”が増えつつあるので、今後はさらに1GBで1ヶ月やりくりするのは厳しくなりそうです。
最後に
1ヶ月1GB生活は最終的にデータ量795MBという結果となりました。
1日あたり約28MB使っていた計算です。
”ギガ”節約のためにモバイルデータON/OFFの切り替えと、切り替え忘れた時の絶望感、常に”ギガ”を気にする毎日…不便すぎます。2度とやりたくありません。
容量の少ないデータプランを利用するということは、毎月の通信費を節約したいという理由がほとんどだと思います。
筆者の場合、単身かつ固定回線の割引も適用できない状況なので、auだと最低でも月額4,170円かかります。
家族割を適用する、固定回線の割引も適用できるという状況なら大手キャリアでも通信費を節約することは可能でしょう。
どうしても大手キャリアの割引サービスを適用できない状況なら、当サイトでも頻繁に取り上げている格安SIMがベストです。
筆者も使っているIIJmioだと、4,170円もあれば12GBのデータ量が使えます。
ですが、12GBも使い切れないので6GBのプランを利用しています。
電話かけ放題もつけているので、月額3,300円ほどです。
『LINE大富豪』にハマっていた時は、1度だけ6GBを使い切りましたがそれっきりです。
後はほとんど”ギガ”を気にせずに常時モバイル通信をONにしています。
格安SIMが気になるという方は、役に立ちそうな関連記事のリンクをいくつか貼っておくのでご確認ください。