ドコモのエコノミーMVNOとは?料金プランやメリット・デメリットを解説。
スマホ料金を一気に安くしたいという人に最適なドコモの「エコノミーMVNO」。テレビのニュースやドコモショップ店頭で見かけるけど、実際にどういうサービスなのかわからないという人もいるでしょう。
本記事ではドコモの「エコノミーMVNO」について解説。メリットやデメリットについても紹介していきます。
目次
ドコモのエコノミーMVNOとはOCNモバイルONEを契約すること
ドコモのエコノミーMVNOとは、NTTグループが運営するMVNOサービス「OCNモバイルONE」を契約することです。
MVNOは、いわゆる格安SIMと呼ばれるサービスとなっており、基本的にドコモのメインブランドとはまったく別物のサービスとなります。
あくまでドコモショップでは申込みだけをサポートしている形で、契約後に困ったことがあればユーザー自身でサポートページなどを利用して解決する必要があります。
OCNモバイルONE公式サイト:https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html
OCNモバイルONEの料金プラン
料金プラン | 月額料金 |
500MB | 500円(税込550円)~ |
1GB | 700円(税込770円)~ |
3GB | 900円(税込990円)~ |
6GB | 1,200円(税込1,320円)~ |
10GB | 1,600円(税込1,760円)~ |
*500MBプランには最大10分間の無料通話つき *音声通話SIMの月額料金です *ドコモ回線のみ提供 |
OCNモバイルONEでは、500MB~10GBまでの5プランを用意。エコノミーMVNOと同時に提供を開始した最安の500MBには、最大10分間の無料通話がついてきます。
無料通話については、かけ放題ではなく累計10分間という意味なので注意が必要です。
電話をよくかけるという人には、かけ放題オプションも用意されているので、そちらを利用しましょう。
契約後の店頭でのサポートなどがない分、安く提供できることがMVNOの特徴で、デメリットでもあるといえます。
エコノミーMVNOはどうして安いの?
料金プランを見てわかるように、メインブランドよりも月額料金が安いと思った人も多いはずです。
OCNモバイルONEは、ドコモの回線を間借りしている格安SIM(MVNO)サービスとなっており、通信に必要な機器やサポート面などを簡素化することにより、メインブランドよりも安く提供できるというわけです。
間借りしている回線という特性上、ネット速度がメインブランドよりも遅くなってしまうことがデメリットになります。
ドコモとしては、10GBまでの低用量帯をエコノミーMVNO(OCNモバイルONE)で、それ以上のデータ容量はドコモのオンライン専用プランahamoか、自社のメインブランドを使ってもらいたいのではと考えられます。
OCNモバイルONE(エコノミーMVNO)の速度はどれくらい?
ドコモのエコノミーMVNO(OCNモバイルONE)は、多くの人がネット接続する朝・昼・夜に速度が下がりがちです。
通信速度が下がってしまうのは、MVNOの特性上しかたないことです。
それでも一時期よりも速度は比較的安定しており、当サイトで測定してみたところ、通勤ラッシュの時間帯で60Mbps~75Mbpsと、普通に使うぶんなら十分の速度が出ています。
利用する地域や場所にもよりますが、昼12時台は測定ができないくらい通信速度が低下することもあります。
エコノミーMVNOで使うスマホの機種はどうなるの?
店頭でエコノミーMVNO(OCNモバイルONE)の手続きをする際に気がかりなことは、利用するスマホをどうするかです。
今、ドコモのスマホを使っているという人はそのままエコノミーMVNOでも同じスマホを使うことが可能です(端末によってはSIMロック解除の必要あり)。
新しいスマホが欲しいという場合も、ドコモショップ店頭にてスマホを購入することもできます。
店頭申込みとWeb申込みの違い
もともと、格安SIM(MVNO)のOCNモバイルONEをエコノミーMVNOとして提供しているので、Webからでも申し込みが可能です。
店頭の場合、開通したSIMカードが渡されるため、即日利用開始することができます。
一方、Webからの申込みは、申込みから開通までをユーザー自身でおこなう必要があります。
実際には、自身でMNP予約番号を取得し、OCNモバイルONEのWebサイトにて申込み、SIMカードが届いたら自身で開通させるという流れです。
自分で出来るのかわからないと不安なら、店頭スタッフと相談して申し込むといいでしょう。
Web申込みなら購入できるスマホの幅が広がる
店頭申込みと自身でおこなうWeb申込みの大きな違いは、購入できるスマホの機種数と価格です。
OCNモバイルONEでは、音声SIMカードの申込みで対象スマホがお得に購入することができます。
販売しているスマホはすべてSIMフリー端末となるため、OCNモバイルONE解約後も他の格安SIM(MVNO)事業者で利用することも可能です。
新しいスマホも安く購入したい場合は、Web申込みをするといいでしょう。
ドコモのエコノミーMVNOを利用する際の注意点とデメリット
ここまで紹介したとおり、エコノミーMVNOはドコモのメインブランドとまったく別物のサービスです。
普通にスマホを使うだけなら、何も困ることはありませんが、ドコモのメインブランドを使っている人は注意したいポイントがいくつかあります。
ドコモが提供するサービスを利用できない
SPモードや年齢判定機能など、ドコモの提供する機能はすべて使うことができません。
SPモードコンテンツを利用している際は、事前に解約をしておくなど、対応しておく必要があります。
現状、キャリア決済も利用することができないため、今後の対応が望まれます。
ドコモのキャリアメールは有料になり自身で設定が必要
ドコモからエコノミーMVNOに乗り換える際は、ドコモメールは「持ち運び」の申込みをおこなわないといけません。
エコノミーMVNOは、事実上ドコモの解約と同じ意味なので、ドコモメールも持ち運び申込みしておかないと使えなくなってしまうというわけです。
ドコモのスマホをそのまま使う場合、スマホにもともとインストールされているメールアプリは利用できないため、IMAP対応のメールアプリを別途インストールする必要があります。
ドコモメールを持ち運ぶ場合、ドコモ回線解約後31日以内に申込む必要があり、月額料金は330円(税込)です。
ドコモメールを利用する頻度にもよりますが、利用頻度が低いのなら、Gmailといったフリーメールへの乗り換えも検討しましょう。
ドコモ公式ドコモメール持ち運び:https://www.docomo.ne.jp/service/docomo_mail_portability/
通信速度が極端に遅くなることもある
前述のように、通信速度が極端に遅くなることもあります。
混雑による通信速度の低下となり、時間が経てば通信速度は戻ります。
メインブランドのように常時安定した速度が期待できないため、通信速度を重視するという人は注意が必要です。
筆者自身、OCNモバイルONEは5年以上使っていますが、昔よりは安定した通信ができている印象です。
それでも昼になると通信速度が低下し、Googleマップの読み込みが異常に遅いといったことも見受けられました。
契約できるデータ容量は10GBまで
エコノミーMVNOは、ライトユーザー向けのプランです。
そのため、利用できるデータ容量は10GBまでとなります。
10GB以上のデータ容量を使いたい場合、ドコモのオンライン専用ahamoやメインブランドの利用が選択肢となります。
エコノミーMVNOは事実上ドコモ解約と同じ意味なので、10GBを超えるデータ容量プランのある格安SIM(MVNO)を検討してみてもいいでしょう。
開通後のサポートはドコモショップでおこなっていない
エコノミーMVNOのドコモショップ対応は、申込みから開通までとなります。
開通後にわからないことがあれば、自身でOCNモバイルONEのサポートページなどで調べて解決しないといけません。
手厚いサポートが必要ということであれば、メインブランドの利用を継続するしかないといえます。
機種変更は自身でおこなう必要がある
機種変更は自身でSIMフリースマホを購入しておこなう必要があります。
ドコモショップでも端末のみ購入はできますが、SIMフリースマホのほうが使い勝手はいいです。
AndroidならSIMフリースマホのラインナップも充実しており、OCNモバイルONEでも契約者向けの機種変更対象端末が用意されています。
まとめ
今回はドコモのエコノミーMVNOについて解説してきました。
ドコモのメインブランドはまったくの別サービスとなり、ドコモで使っていたSPモードやキャリア決済といったサービスも利用できなくなってしまいます。
それでも、毎月のスマホ料金を一気に下げることも可能で、月1GBや3GBまでしか使わないライトユーザーには最適です。
デメリットはどうしてもつきまといますが、毎月のスマホ料金が家計を圧迫しているという人は、ドコモのエコノミーMVNO「OCNモバイルONE」を検討してみるといいでしょう。