キャリアのメインブランドから格安SIM(MVNO)に乗り換えると、毎月のスマホ料金が一気に安くなります。
格安SIM(MVNO)事業者ごとにキャンペーンを実施しており、お得に乗り換えることも可能です。
少しでも得をしたいという人は、毎年格安SIMから格安SIMへ乗り換えるべきかと考えることもあるでしょう。
本記事では、格安SIMを毎年乗り換えるべきかについて解説。結論として、本記事では頻繁な乗り換えを勧めていないので、その理由についても記載します。
目次
格安SIMは毎年乗り換えず、ひとつの事業者を長く使うべき
前述のように、格安SIM(MVNO)については毎年乗り換えしないほうがいいです。
その理由として、短期での乗り換えを繰り返すことで、加入審査に通りにくくなってしまう可能性があるからです。
「短期」といっても、とらえかたは事業者ごとに異なるので、短期が1年なのか2年なのかはっきりしません。
実際のところ、料金やサービスなどは細かな違いこそあるものの、よほどこだわりがない限り格安SIM(MVNO)事業者ごとでの大きな違いはありません。
なので、今使っている格安SIM(MVNO)事業者に不満がなければ、不用意に乗り換えはしないほうがいいでしょう。
不満があれば乗り換えを検討してもいい
もちろん格安SIM(MVNO)に乗り換えて不満があれば、他の事業者に乗り換えを検討してもいいです。
格安SIM(MVNO)で不満になる要因は、通信速度といった通信品質ではないでしょうか。
「スマホを快適に使えない」ということであれば、乗り換えを検討するべきですし、不満がないのであれば、そのまま同じ事業者で継続して利用するといいでしょう。
よくある不満1.通信速度が遅い
前述のように、格安SIM(MVNO)は通信速度による不満が多い傾向にあります。
通信速度に不満が出る原因は、格安SIM(MVNO)が大手キャリアの設備を間借りしているからです。
そのため、朝や昼、夕方といった時間帯は通信速度が低下する傾向にあります。
よくある不満2.データ容量が足りない
格安SIM(MVNO)の多くは、小容量から中容量のデータ容量を提供しており、モバイルデータ通信をよくおこなうという人には足りないと感じることもあるでしょう。
大容量のデータプランを提供している事業者もありますが、データ容量が多くなればなるほど割高になりがちです。
そのため、毎月使うデータ容量が格安SIM(MVNO)だと足りない場合は、大手キャリアへ再度乗り換える、または大手キャリアのオンライン専用プランやサブブランドに乗り換えを検討してもいいでしょう。
よくある不満3.サポートが不十分である
格安SIM(MVNO)事業者は、実店舗をかまえずオンラインで契約することがほとんどです。
そのため、電話をかけられない、ネットに繋がらないというトラブルがあれば、各事業者が用意しているオンラインサポートやチャットで解決する必要があります。
格安SIM(MVNO)を使ってみて、手厚いサポートが必要であると感じた場合は、大手キャリアに戻るほうがいいかもしれません。
通信速度といった通信品質に不満なら別の格安SIM(MVNO)に乗り換えるべきではない
通信速度に不満があるのなら、別の格安SIM(MVNO)事業者へ乗り換えても不満になる可能性が高いです。
その理由は、別の格安SIM(MVNO)事業者も結局のところ大手キャリアから回線を間借りして通信をおこなうからです。
回線を間借りする格安SIM(MVNO)の仕組み上、通信速度が安定しない可能性はあります。
むしろ、前に使っていた格安SIM(MVNO)事業者よりも速度が遅いといったことも起こります。
なので、通信品質が原因ということであれば、格安SIMから格安SIMへの乗り換えは、一種のギャンブルのようなものになってしまうでしょう。
乗り換える際には、事務手数料といった費用も発生するため、頻繁な乗り換えはやはりおすすめできません。
通信品質に不満は、大手キャリアのメインブランド・サブブランド・オンライン専用プランに乗り換えを検討する
通信品質に不満があるのなら、大手キャリアに戻るのもアリです。
もちろん、大手キャリアならではの手厚いサポートがあり、その分、格安SIM(MVNO)よりも料金がアップします。
料金も比較的安く、通信速度の安定を期待するのであれば、UQモバイルやワイモバイルといったサブブランドに乗り換えるのもいいでしょう。
大手キャリアでは、20GBの料金プランが安く使えるahamo(ドコモ)やLINEMO(ソフトバンク)といったオンライン専用プランも用意されています。
サブブランドとオンライン専用プラン、どちらも大手キャリア直系のプランになるため、通信速度の安定に期待ができるというわけです。
ライトユーザーはサブブランド、ミドルユーザーはオンライン専用プランを
毎月10GB以下のデータ量しか使わないといったライトユーザーは、UQモバイルやワイモバイルといったサブブランドがおすすめです。
動画や音楽、ゲームなどをほどほどに楽しむけど、通信量が不安という人はahamoやLINEMOといったオンライン専用プランを利用するといいでしょう。
ahamoやLINEMOは20GBのプランを格安で提供しており、通信速度にも期待ができます。
UQモバイル料金プラン | |
プランS(3GB/月) | 月額1,628円(税込)~ |
プランM(15GB/月) | 月額2,728円(税込)~ |
プランL(25GB/月) | 月額3,828円(税込)~ |
UQモバイルでは、「くりこしプラン+5G」という3つのプランを主に提供。UQモバイルはauのサブブランドで、回線はau回線を利用します。
5G通信にも対応するプランで、基本の月額料金に通話放題といった通話オプションをつけることができます。
通話オプションをつけない場合、30秒/22円(税込)の料金が発生し、通話料自体は一般的です。
UQモバイル公式サイト:https://www.uqwimax.jp/
ワイモバイル料金プラン | |
プランS(3GB) | 月額2,178円(税込) |
プランM(15GB) | 月額3,278円(税込) |
プランL(25GB) | 月額4,158円(税込) |
ワイモバイルの基本的な料金プランは、3GB・15GB・25GBの3プランを用意。ワイモバイルを格安SIMと認識しているのなら、月額料金は少し高めとなってしまいます。
しかし、ソフトバンクの回線を利用しているため、安定した通信速度に期待できる点が、他の格安SIM(MVNO)との大きな違いです。
格安SIM(MVNO)は速度に不安があるけど、毎月のスマホ代を少しでも安くしたいという人なら、ワイモバイルは選択肢のひとつになりそうです。
ワイモバイル公式サイト:https://www.ymobile.jp/
ahamo (ドコモ) | ソフトバンク (LINEMO) | au (povo) | |
月額料金 | 2,970円 | ・2,728円(20GB) ・990円(3GB) | 0円~ |
データ量 | 20GB | ・20GB ・3GB | 0GB~150GB |
通話 | 1回5分間 かけ放題 | 税込22円/30秒 | 税込22円/30秒 |
通話OP | かけ放題OP 1100円/月 | ・5分以内国内通話無料 →550円/月 ・国内通話無料定額 →1,100円/月 | ・5分以内通話かけ放題 →550円/月 ・通話かけ放題 →1,650円/月 |
5G | 対応 | 対応 | 対応 |
申込み/ サポート | ・オンライン ・店頭(有償) | オンライン | オンライン |
キャリア メール | × | × | × |
備考 | ・通話5分超過後 税込22円30秒 | ・LINEアプリは データ量ノーカウント ・通話オプション別途提供 | povo2.0の料金 |
ドコモ・ソフトバンク・auが提供するオンライン専用プランをまとめました。
ミドルユーザーにとっては、データ容量と月額料金も満足できるはずです。
注意点としては、データ量の繰り越しに対応していないことです。
たとえばahamoを利用していて、その月に10GBしか使っていなくても、残りのデータ量を翌月に繰り越すことはできません。
毎月使うデータ量にムラがあるのなら、サブブランドを使ったほうがよさそうです。
安定して毎月20GB近くのデータを使うのであれば、サブブランドを使うといいでしょう。
ahamo(ドコモ)公式サイト:https://ahamo.com/
LINEMO公式サイト:https://www.linemo.jp/
povo(au)公式サイト:https://povo.jp/