今年こそ格安SIMへ乗り換えたい方へ向けて、格安SIMのメリットやデメリットを解説
「格安SIMに乗り換えると今よりもスマホ代が安くなる…」なんとなく知っていて、興味はあるけどなかなか乗り換えるきっかけを見つけることができない方が多くいます。
実際、ドコモやau、ソフトバンクの大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、ほとんどの人が毎月のスマホ代を節約することが可能です。
今回は、格安SIMとは何かといった基本的なことかから、メリットやデメリットを詳しくまとめます。
目次
格安SIM(MVNO)とは?
格安SIM(MVNO)と呼ばれるサービスは、ドコモ・ソフトバンク・auの大手キャリアから設備を間借りしてユーザーに提供する通信サービスです。
格安SIMは大手キャリアの用に店舗を構えず、申込みは原則としてオンラインのみ。何かがあった時のサポートも、Webページからのチャット対応が基本となっており、余計なコストを省くことで、ユーザーに安く通信サービスを提供できるわけです。
格安SIM(MVNO)を運営しているのはどんな企業?
格安SIM(MVO)は、OCNやBIGLOBE、イオン、HISといった一度は聞いたことのある企業が運営。大小合わせると数百社が格安SIM(MVNO)サービスを提供しています。
数百とある格安SIM(MVNO)事業者から、自身に合った事業者を選ぶわけですが、一般ユーザーが使う分なら十数社に限られてきます。
大手キャリアと格安SIM(MVNO)は何が違うのか
大手キャリアと格安SIM(MVNO)では、根本的に料金が違います。
格安SIMといわれるだけあって、料金プランによっては月1,000円以下にスマホ料金を抑えることも可能です。
もちろん、通話やネットといったスマホで使える機能自体は大手キャリアと変わりません。
大手キャリアでは、キャリア決済や手厚いサポートなどサービスが充実。通信品質はどの時間帯でも安定しています。
一方の格安SIMは、前述のように実店舗がなく、サポートも簡易的。通信品質は時間帯によって遅いことがあります。
そもそも格安SIMにするにはどうすればいい?
使っているスマホを格安SIMにするには、格安SIM(MVNO)事業者との通信契約が必要です。
大手キャリアだと、多くの人はショップにて契約をおこない、通信ができる状態のスマホを受け取っているでしょう。
格安SIMにする場合はWebから申込みをして、宅急便でSIMカードやスマホ本体が送られてきます。
送られてきたSIMカードには電話番号や契約内容が書き込まれており、自身でスマホに挿して利用できる状態にします。
これまでショップのスタッフに頼っていた部分を自分でおこなう必要があり、格安SIMを使う最初のハードルといってもいいかもしれません。
自分で通信をできる状態にするといってもそこまで難しいことはなく、実際におこなってみると、誰でもあっさり電話やネット通信ができるはずです。
格安SIMを使う際に必要な物
格安SIMを使う際、スマホ本体が必要なことは言うまでもありません。
たとえば、大手キャリアで購入して使っているスマホをそのまま使いたいという場合も、そのまま利用可能。機種によっては、SIMロック解除を必要としますが、各キャリアのWebサイトから自身でSIMロック解除が可能です
格安SIMに乗り換えてよかったこと「毎月のスマホ代が安くなる」
格安SIMの大きなメリットといえば、毎月のスマホ代が安くなることです。
大手キャリアで毎月5,000円以上払っているのなら、ほとんどの人が安くなると思います。
画像は大手キャリアでの月額料金推移です。
大体毎月7,000円~8,000円で、スマホ本体の分割(割賦金)代金は含まれていません。
大手キャリアから、NTTグループの格安SIM(MVNO)サービス「OCNモバイルONE」に乗り換えた際の月額料金です。
電話をよくかける月で2,000円程、電話をあまりかけなければ1,600円~1,800円ほどで収まります。
月額料金年間比較 | |
大手キャリアA社 | OCNモバイルONE |
平均7,500×12ヶ月 =90,000円 | 平均1,800円×12ヶ月 =21,600円 |
節約額:年間約68,400円 |
年間で比較すると、約7万円近くの節約ができています。
大手キャリアでも、毎月使うデータ量に応じた従量制プランにすると4,000円ほどで利用できます。
しかし、毎月使えるデータ量が1GB未満となるので、常にデータ量を気にしながらスマホを使わないといけません。
格安SIMに乗り換えてよかったこと「最新スマホがセットで安く購入できた」
格安SIM(MVNO)事業者のほとんどで、iPhoneやAndroidスマホをSIMカードとセットで購入ができます。
大手キャリアよりもスマホ本体を安く購入できるので、格安SIMへの足がかりとして欲しいスマホとセットで購入がオススメです。
格安SIM(MVNO)事業者ならOCNモバイルONEとIIJmioが安く購入できる印象。最新スマホの取り扱い開始も早いです。
OCNモバイルONE | IIJmio | |
最新スマホ | 早い取扱い | 早い取扱い |
安さ | 格安SIMナンバー1の安さ | それなりに安い |
機種変更 | △ | ◎ |
OCNモバイルONEに関しては、最初にSIMカードとスマホをセットで購入するのなら、格安SIM(MVNO)事業者の中で一番おトクに購入することができます。
その理由は、OCNモバイルONEは格安SIM(MVNO)事業者の中でもっとも端末価格が安いからです。
しかし、機種変更となれば選べる機種数が絞られ、価格も安いとは言えないので注意が必要です。
一方、IIJmioは取扱い機種数が格安SIMナンバー1で、本体価格もそれなりの安さ。セット購入時と機種変更で選べる端末や価格に差がないことも特徴です。
格安SIMに乗り換えて悪かったこと「通信速度が遅い」
格安SIMのデメリットとしてよくあげられることは、「通信速度が遅い」、「通信速度が安定しない」ではないでしょうか。
実際のところ、朝や昼、夕方といったピーク時間帯の通信速度は遅いです。
とくに昼はネット検索やメール、LINEでメッセージのやり取りがやっとです。
しかし、ピーク時間帯以外は動画視聴なども快適にできるくらいの通信速度は出ます。
どうしても通信速度が気になるのであれば、auのサブブランドであるUQモバイルや、ソフトバンクのサブブランドY!mobileへの乗り換えがオススメです。
格安SIMに乗り換えて悪かったこと「格安SIM(MVNO)事業者が多すぎる」
格安SIM(MVNO)事業者が多すぎるというのは、乗り換え前に困ったことにあたります。
大手キャリアなら、ドコモかau、ソフトバンクの中から選べばいいのですが、格安SIMとなれば数百の事業者から選ばないといけません。
「多すぎてどの格安SIM(MVNO)事業者を選べばいいかわからない」というのも、格安SIMへの乗り換えをためらう要因です。
はじめて格安SIMに乗り換える方は、みんなに選ばれている格安SIM(MVNO)事業者を選ぶといいでしょう。
通信速度で選ばれている
UQモバイル:https://www.uqwimax.jp/
Y!mobile:https://www.ymobile.jp/
auのサブブランドUQモバイルとソフトバンクのサブブランドY!mobileは、通信速度が安定していることが特徴です。
格安SIMでネット速度に不安がある方はUQモバイルかY!mobileを選ぶといいでしょう。
大手キャリアのサブブランドというのも安心感があるポイントです。
みんなから選ばれている格安SIM
OCNモバイルONE:https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html
IIJmio:https://www.iijmio.jp/
楽天モバイル:https://mobile.rakuten.co.jp/
上記は、格安SIMシェア率上位の格安SIM(MVNO)事業者です。
楽天モバイルに関しては、本格化的に第4のキャリアとして展開することに期待。もちろん、格安SIMとしてドコモとauの回線を選ぶこともできます。
OCNモバイルONEは、端末セットが格安SIM(MVNO)事業者で最も安いことが特徴。月額料金も3GBプランで2,000円前後と安いです。
IIJmioは格安SIMの老舗として、長い間MVNOサービスを展開しています。
IIJmioの特徴として、フルMVNOサービスを活かしてeSIMを提供。今後5Gのサービス提供にも期待されます。
まとめ
今回は、2023年こそ格安SIMに乗り換えたい方へ向けて、格安SIMのメリットやデメリットを紹介してきました。
やはり、毎月のスマホ代を節約できることが大きなメリットであり、大手キャリアで5,000円以上支払いしているのなら格安SIMへ乗り換えがオススメです。
月額以外に、最新スマホが大手キャリアより安く購入できることもポイントです。
筆者の場合、個人的に使いたいスマホが安く購入できて、さらに月額も安いというのが乗り換えをする決定的な理由でした。
格安SIMにはメリット以上にデメリットもありますが、デメリットを理解したうえで格安SIMを利用すると、大手キャリアと代わりなくスマホを使い続けることができます。