格安SIMシェア率上位、IIJmioとOCNモバイルONEを比較
格安SIMのシェア率上位のIIJmio(みおふぉん)とOCNモバイルONE、どちらにしようか迷っているのではないでしょうか。
格安SIMということで、料金については両社同じくらいですが、細かく見ていくとサービスに違いが出てきます。
今回は、IIJmioとOCNモバイルONEの違いについて比較していきます。
目次
IIJmioとOCNモバイルONEの特徴をざっくり比較
技術力に自信があるというIIJmio、名の通ったNTTグループという安心感があるOCNモバイルONE、まずは両社の違いや特徴をざっくり比較してみましょう。
IIJmio | OCNモバイルONE | |
概要 | ・技術力に自信アリ、格安SIMの老舗 ・将来的にフルMVNO対応(将来的にiPhone Xsなどに恩恵アリ?) ・低速時でも最初の読み込みを早くするバースト機能をいち早く導入 ・ドコモ/au回線間でデータ量の分け合い可能 ・SIMセットで買えるスマホの機種数は格安SIM事業者ではナンバー1 | ・安心のNTTグループ ・豊富なデータプラン ・使い方に合わせて選べる通話かけ放題OP ・音楽アプリのカウントフリーあり ・SIMとスマホセットがおトク、CPで最新スマホが最安値で買えることも |
キャリア | ドコモ/au | ドコモ |
最低利用期間 | 音声通話:12ヶ月間 データ専用:2ヶ月間 | 音声通話:6ヶ月 データ専用:1ヶ月 |
即日MNP | 対応 | 対応 |
音声最安プラン | ドコモ/au:1,600円(データ3GB) | ドコモ:1,600円(データ1日110MB) |
かけ放題オプション | あり | あり |
支払方法 | クレジットカードのみ | クレジットカード/口座振替 |
IIJmioとOCNモバイルONEのざっくりとした違いですが、パッと見た感じでは最低利用期間に差があります。
最低利用期間とは、大手キャリアの2年縛りのようなもので、音声通話SIMとデータ専用SIMで最低利用期間が異なります。
最低利用期間内での解約は違約金が発生してしまいますが、大手キャリアのように長期間ではありません。
IIJmioとOCNモバイルONE、最初に決め手となるのは料金プラン
IIJmioとOCNモバイルONEをもっと比較してみると、料金プランが異なります。
IIJmioの料金プランはシンプルで、OCNモバイルONEは使い方に合わせた豊富なプランが用意されています。
今回は、ネットも電話も利用できる音声通話SIMを対象に、両社の料金プランを詳しく比較していきましょう。
IIJmio | OCNモバイルONE | |
料金プラン | ・ミニマムスタートプラン(3GB) →月額1,600円~ ・ライトスタートプラン(6GB) →月額2,200円~ ・ファミリーシェアプラン(12GB) →月額3,260円~ | ・110MB/日 コース →月額1,600円 ・170MB/日 コース →月額2,080円 ・3GB/月 コース →月額1,800円 ・6GB/月 コース →月額2,150円 ・10GB/月 コース →月額3,000円 ・20GB/月 コース →月額4,850円 ・30GB/月 コース →月額6,750円 |
IIJmioとOCNモバイルONEの料金プランを比較してみると、プランの数にかなりの違いがあることがわかります。
IIJmioは3種類しかプランがないので、シンプルで選びやすく、OCNモバイルONEは使い方に合わせて選べるというメリットがあります。
IIJmioもOCNモバイルONEも、プラン変更が月1回でき、プラン変更した翌月から新しいプランを適用することが可能です。
たとえば、「今月、データ量が3GBじゃ足りなかったから翌月は6GBプランを使おう」といったことや、「来月はあまり使わないことがわかってるから3GBプランに戻そう」といったこともできます。
IIJmioとOCNモバイルONEで迷っているのなら、どの料金プランを使いたいかで決めることをオススメします。
IIJmioとOCNモバイルONEの通信速度は?
格安SIMの不安といえば、ネットの通信速度です。
IIJmioとOCNモバイルONEについては、どちらもそれなりといったところです。
朝や昼、夕方といったピークタイムには1Mbpsを切ることもあり、通勤中の電車で動画を見るといったことは難しいと思ったほうがいいでしょう。
ただ、最近の感覚だと、ピークタイムでも以前よりは速度が出ているように感じています。
IIJmioだと、大阪の地下にてピーク時間中に速度計測してみたところ、1Mbpsをギリギリ切らない速度が出ていました。
もちろん、通信をする場所によって通信速度は異なります。
格安SIMなので、大手キャリアのような安定した通信速度を期待しないほうがいいというのが本音です。
欲しいスマホをセットで購入するのもアリ
IIJmioとOCNモバイルONEでは、SIMカードとSIMフリースマホをセットで購入することができます。
他の格安SIM(MVNO)事業者でも、セットで購入することはできますが、IIJmioとOCNモバイルONEは新しいスマホを安く購入することが可能です。
なので、「新品のスマホで格安SIMをはじめたい」という場合、SIMカードとのセット購入がおトクになります。
IIJmioは、取扱い機種数が格安SIM(MVNO)事業者の中ではナンバーワンで、価格もAmazonなどのECサイトで購入するよりも比較的安く購入することができます。
IIJmio公式サイト:https://www.iijmio.jp/
OCNモバイルONEは、機種数こそIIJmioより少ないですが、キャンペーンを利用することでかなり安く最新スマホを購入することが可能です。
OCNモバイルONEで実施中の「新生活応援プライス」キャンペーンを利用することで、最新のHUAWEI nova lite 3が8,800円で購入することができます。
さらに、対象オプションに加入するとキャンペーン価格から最大5,000円引きになり、3,800円で購入することが可能です。
AmazonなどのECサイト、家電量販店では28,000円前後で販売しているスマホがこの価格帯で購入できるのはOCNモバイルONEだけでしょう。
ただし、OCNモバイルONEでスマホを購入する際は、分割払いに対応していないため、高価なハイエンドスマホを購入も一括払いとなります。
IIJmioでは、一括払いと分割払い両方にも対応しているので、欲しいスマホがあるかないかで選ぶのもアリです。
OCNモバイルONE公式サイト:https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html
IIJmioとOCNモバイルONEの通話料は?かけ放題オプションは?
大手キャリアから格安SIMに乗り換える人の多くは、電話もネットも使える音声通話SIMで申込むと思います。
通話もLINEで済ませる方も多いところですが、普通の電話もよくかける方は通話料が気になるでしょう。
IIJmioとOCNモバイルONEの通話料は30秒20円となり、通話料がおトクになる通話定額やかけ放題オプションが各社に用意されています。
IIJmio | OCNモバイルONE | |
通常通話料 | 20円/30秒 | 20円/30秒 |
専用アプリ利用時 | 10円/30秒 | 10円/30秒 |
通話定額・かけ放題 | ・誰とでも3分&家族と10分 →600円/月 ・誰とでも10分&家族と30分 →830円/月 | ・10分かけ放題 →850円/月 ・トップ3かけ放題 →850円/月 ・かけ放題ダブル →1,300円 |
備考 | 家族と10分・30分は、同一mioIDでの通話が対象 | かけ放題ダブルは、10分かけ放題とトップ3かけ放題をパッケージしたオプション。 10分以内の国内通話が回数無制限で0円に。 さらに10分超過分も国内通話料上位3番号の通話料が0円。 |
電話については、IIJmioとOCNモバイルONEそれぞれが用意している通話アプリから発信すれば、10円/30秒で利用することができます。
通話アプリの利用自体は無料なので、通話定額・かけ放題オプションに加入せずとも忘れずにインストールしておくといいでしょう。
通話定額・かけ放題オプションについては、普段どれだけ通話しているかにもよりますが、短い通話を何回もするようなら申込みしておいたほうがいいかもしれません。
通話料に関しては、IIJmioとOCNモバイルONE同じですが、通話定額・かけ放題オプションの内容に若干の違いがあります。
IIJmioとOCNモバイルONE、データ量の分け合いと繰り越しは?
家族で使うならデータ量の分け合い、ひとりで使うなら繰り越しも重要なポイントです。
IIJmioとOCNモバイルONEでは、データ量の分け合いと繰り越しに対応しており、余ったデータ量は翌月まで繰り越すことができます。
データ量繰り越し比較 | ||
事業者名 | IIJmio | OCNモバイルONE |
データ量繰り越し | ◯ | ◯ |
繰り越し期限 | 翌月まで | 翌月まで (月次プランの場合) |
申込み | 不要 | 不要 |
データ分け合い比較 | ||
事業者名 | IIJmio | OCNモバイルONE |
データ分け合い | ◯ | ◯ |
申込み | 不要 | 必要 |
回線数 | 2~10回線 (プランによる) | 最大5回線 |
月額費用 | 不要 | データ通信専用SIM1枚につき:400円/月 音声通話SIM1枚につき:1,100円/月 |
ネットワーク間の分け合い | ドコモ/au回線で可能 | ドコモ回線のみ |
データ量の繰り越しは、IIJmioとOCNモバイルONE両社ともに申込み不要で利用することができます。
データの分け合いを比較してみると大きな差がありました。
とくに注目したいのは月額費用の有無で、IIJmioは月額料金不要で分け合うことが可能で、OCNモバイルONEは分け合いをするSIMカード1枚につき月額料金が発生します。
OCNモバイルONE公式サイト:https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html

出典:IIJmio
IIJmioの分け合いは、別々のネットワーク間で分け合うことが可能です。
つまり、ドコモ回線同士だけでなく、ドコモ回線を利用するSIMとau回線を利用するSIMで分け合うことができるわけです。
分け合いをする追加SIMカードの発行費用が別途発生することがあるので、分け合いに関する詳細はIIJmio公式サイトをご確認ください。
IIJmio公式サイト:https://www.iijmio.jp/
IIJmioとOCNモバイルONEの支払い方法は?
最後に、IIJmioとOCNモバイルONEの支払い方法について解説していきます。
IIJmioの支払いはクレジットカードのみに対応しており、OCNモバイルONEは口座振替とクレジットカード両方に対応しています。
クレジットカードで支払いができるのであれば、クレジットカードで支払うほうが開通までの時間はそれほどかかりません。
OCNモバイルONEの場合、口座振替を選ぶことはできますが、電話での申込みや開通までに時間がかかるので、正直オススメできません。
クレジットカードを持っていないなどの理由で、口座振替を希望するのであれば、OCNモバイルONEのカスタマーセンターへ問い合わせるといいでしょう。
ちなみに、OCNモバイルONE以外にも、UQモバイルやY!mobile、楽天モバイルで口座振替を支払い方法として選択することができます。
気になる方は、関連記事をご参照ください。

まとめ
今回は、格安SIMでシェア率上位のIIJmioとOCNモバイルONEを比較してきました。
多くのユーザーに選ばれている格安SIM(MVNO)事業者なので、どちらが優れているとは言いづらいところがあります。
新しいスマホが安く買えるのならOCNモバイルONEを選んでもいいですし、シンプルに格安SIMをはじめたいというならIIJmioを選ぶといった感じで、自身に刺さるポイントがあるかないかで決めるといいでしょう。
また、月額料金の割引キャンペーンやスマホ本体の端末代金を値引きしてくれるキャンペーンも実施中ので、ひとまずIIJmioとOCNモバイルONEの公式サイトを覗いてみることをオススメします。
IIJmio公式サイト:https://www.iijmio.jp/
OCNモバイルONE公式サイト:https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html