ahamo・povo・LINEMO、携帯大手3社が提供する20GBの新プランを比較。
「ドコモ」「ソフトバンク」「au(KDDI)」大手3社が2021年より、新料金プランの提供を開始。オンラインでの申込みを前提としているプランで、メインブランドよりも安く利用できることが特徴です。
スタート当初は3社とも20GBのデータ容量を定額で提供していましたが、サービス内容を少しずつ更新しながらようやく落ち着いた印象です。
現在、メインブランドや格安SIM(MVNO)を利用していて、大手3社の新プランに乗り換えを検討している人もいるでしょう。
今回は「ahamo」「LINEMO」「povo」を比較。各社が提供する新料金プランの違いなどを解説します。
*記事中の価格は特別記載がない限りすべて税込みです。
目次
ahamo・LINEMO・povo、料金やサービスを比較
ahamo (ドコモ) | ソフトバンク (LINEMO) | au (povo) | |
月額料金 | 2,970円 | ・2,728円(20GB) ・990円(3GB) | 0円~ |
データ量 | 20GB | ・20GB ・3GB | 0GB~150GB |
通話 | 1回5分間 かけ放題 | 税込22円/30秒 | 税込22円/30秒 |
通話OP | かけ放題OP 1100円/月 | ・5分以内国内通話無料 →550円/月 ・国内通話無料定額 →1,100円/月 | ・5分以内通話かけ放題 →550円/月 ・通話かけ放題 →1,650円/月 |
5G | 対応 | 対応 | 対応 |
申込み/ サポート | ・オンライン ・店頭(有償) | オンライン | オンライン |
キャリア メール | × | × | × |
備考 | ・通話5分超過後 税込22円30秒 | ・LINEアプリは データ量ノーカウント ・通話オプション別途提供 | povo2.0の料金 |
サービス内容に関しては、データ20GBと1回5分間の通話かけ放題がパッケージとなっているahamo(アハモ)がもっともシンプルな印象です。
ソフトバンクのLINEMOは、LINEアプリのデータ量がノーカウントになることが特徴的。一方auのpovo(ポヴォ)は基本料金が0円で、使い方に応じてデータトッピングをおこなう仕組みです。
わかりやすさと安さが魅力、ドコモの「ahamo」
ドコモが提供する「ahamo(アハモ)」は、月額2,970円(税込)で20GBのデータ容量と5分以内の国内無料がついてくる料金プラン。電話をたくさんかける人にも嬉しい「かけ放題オプション」も、月額1,100円で加入ができます。
dカード払いを利用すると毎月1GBプラスされ、dカード GOLDなら毎月5GBのデータ容量をプラス。最大で毎月25GBのデータ容量を利用が可能です。
3社が提供する新料金プランのなかでもっともシンプルな仕様となっており、iPhone 11やXperia 1 II SO-51Aといった機種もセット購入が可能。新しいスマホと一緒に毎月のスマホ料金を節約ができるプランとなっています。
注意点としては、余ったデータ容量を繰り越せないこと。ユーザーによっては相当なデータ容量を余らせることもあるため、申込み前に普段毎月使っているデータ容量の確認をおこなったほうがよさそうです。
ahamo(ドコモ)公式サイト:https://ahamo.com/
LINEが使い放題、使い方に合わせて選べる2プランが魅力「LINEMO」
ソフトバンクが提供する「LINEMO」は、コミュニケーションアプリ『LINE』の音声通話やビデオ通話をデータ消費ゼロで使えることが特徴。LINEモバイル(MVNO)の後継サービスという位置づけです。
スマホプランは、月額2,728円で20GBのデータ容量を毎月使えるプラン。通話は従量制となっており、別途5分以内の通話順定額か国内通話無料の通話定額に申込むことができます。
5分以内の通話順定額は月額550円で、LINEMO契約から1年後までは無料で利用が可能。国内通話無料の通話定額は月額1,650円で、LINEMO契約から1年後まで月額1,100円に割引されます。
月額990円から利用できるミニプランは、毎月3GBデータ容量を使うことができ、スマホプランとミニプランのそれぞれプラン変更できることも特徴です。
たとえば、スマホプランの20GBはデータ容量をムダにしがちという場合、翌月のプランをミニプランに変更するといったことも可能です。
データ容量の繰越しは、どちらのプランも非対応。ミニプランに申込むと、一部キャンペーンの対象外になってしまうので注意が必要です。
LINEMO公式サイト:https://www.linemo.jp/
基本料金0円、使い方に合わせてデータやオプションをトッピング「povo2.0」
au(KDDI)が提供する「povo」は、2021年10月より「povo2.0」の料金プランに更新。基本料金0円で、データ容量は「データトッピング」で追加していくことが特徴です。
通話は従量制となっており、「通話トッピング」として5分以内通話かけ放題と、時間無制限の通話かけ放題を追加できます。
データトッピングは、1GB~150GB、24時間データ使い放題の6種類を用意。使い方に合わせて、データ容量を自由に購入が可能です。
注意点としては、データトッピングには購入後から7日間や30日間といった有効期限があること。データトッピングを購入しない場合、最大128kbpsでのデータ通信が使えます。
180日間以上、有料トッピングの購入がないなどの場合、強制的に契約解除される可能性がある点も注意。サブ回線として利用する場合、定期的にデータトッピングなどを購入しないといけません。
povo(au)公式サイト:https://povo.jp/
大手3社の新プラン申込み前の注意点
メインブランドを利用している人は、キャリアメールやデータのシェアグループの解除など、あらかじめ準備しないといけないことが多いです。
ここからは大手3社の新プランを申込む前に、いくつか注意したいポイントを紹介。3社で共通する注意点をまとめていきます。
メールの移行は早めにしておきたい

出典:SIMrise
3社の新プランはキャリアメールに対応していないので、乗り換えを検討しているのなら、GmailやOutlookといったフリーメールに早めの移行をおすすめします。
家族や友人、仕事関係の人など、メールアドレスを変更した旨の連絡は意外と時間がかかります。
また、Amazonや楽天などのネットショッピング、その他のWebサービスでキャリアメールを登録している場合も注意が必要。キャリアメールが使えなくなる前に変更しておきましょう。
家族でデータ容量の分け合い(データシェア)はできない
ahomo・LINEMO・povo、どちらもデータ容量の分け合い(シェア)には対応していません。
1回線のデータ容量は、1回線で使う必要があります。
データ容量の繰越しができない
余ったデータ容量は、翌月に繰り越すことができません。
データ容量については、ある程度使い切れないことを許容する必要がありそうです。
povo2.0に関しては、購入したデータトッピングのデータ容量に応じて、有効期限が異なる仕様です。
3社の新料金プランへ乗り換えする前に、自分に合ったデータ容量がどれくらいなのか、確認しておきましょう。