格安SIMの不安といえば「通信速度が安定しない」ということではないでしょうか。
たしかに多くの格安SIMは時間帯によって通信速度にバラつきがあり、動画の視聴だけでなくウェブページの表示も遅く感じる時があります。
大手キャリアでスマホを契約していたユーザーが格安SIMに乗り換えるのなら、これまでとほぼ変わりなく使いたいと思うものです。
格安SIMで通信速度が安定しているといえば、Y!mobile(ワイモバイル)かUQモバイルが挙げられます。
通信速度が安定していることはわかっているけど、結局どちらで契約をすれば悩む方も多いことでしょう。
今回はY!mobile(ワイモバイル)とUQモバイル、格安SIM事業者2社を比較していきます。
目次
そもそもなぜY!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルの通信速度が安定しているのか
同じ格安SIMでもY!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルは別格で通信速度が速いと言われています。
それでも利用している地域によっては思っていたような通信速度が出ないことも事実で、誰でも快適に利用できるというわけではありません。
Y!mobile(ワイモバイル)のネットワークはソフトバンクで、UQモバイルのネットワークはauです。
この2社は一次事業者(Y!mobileは厳密にいえば格安SIMではない)と呼ばれる分類で、他の格安SIM事業者にネットワークを貸していないのも速さの要因といえます。
ドコモのネットワークだと、一次事業者がIIJmio(みおふぉん)で二次事業者がDMMモバイルやエキサイトモバイルです。同じ格安SIM事業者でもこういったつながりがあるわけですね。
Y!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルを比較
ここからはY!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルを比較していきます。
サービスの違いや料金の違いなど、これから契約する際の参考にご確認ください。
*価格については特別な記載がない限り税別です。
Y!mobile | UQモバイル | |
ネットワーク | ソフトバンク | au |
月額料金(人気プラン) | プランM 2,980円/月 データ6GB | スマホプランM 2,980円/月 データ6GB |
通信速度(参考値) | 13.8Mbps | 11.4Mbps |
家族割 | 2回線目以降500円割引き | 2回線目以降500円割引き |
支払方法 | クレジットカード (実店舗での申込みで口座振替可能) | クレジットカード/口座振替 |
実店舗 | あり | あり |
端末セット購入 | Android/iPhone取扱 (Android one購入可能) | Android/iPhone取扱 |
最低利用期間 | 2年間 | 2年間 |
解約方法 | 原則店頭で解約 | 電話での解約のみ |
MNP移転/転出 | 可能 | 可能 |
更新月外解約の違約金 | 9,500円 | 9,500円 |
サポート | Web(Q&A・チャット) メール 電話(有料) | Web(Q&A・チャット) メール 電話(フリーダイヤル) |
サービス(オプション) | 無料オンラインストレージ Yahoo!プレミアム(462円→無料) データ容量がもらえるクジ引き など… | クラウドサービス:300円 リモートサポート:350円 SNSセキュリティー:350円 などの有料サービス |
基本的なことを比較すると、どちらも変わりがないように見受けられます。
Y!mobile(ワイモバイル)の解約方法が店頭のみということが気がかりですが、サポートへ電話して解約申込書を送ってもらい返送するという方法もあります。解約についてはスマートじゃないですね。
一方UQモバイルは電話での解約が可能になっています。電話をした日が解約日となり料金は日割り計算が適用されます。
支払方法は、Y!mobile(ワイモバイル)が基本的にクレジットカードでの申込みとなり、実店舗で契約するのなら口座振替が可能です。
UQモバイルはオンライン申込時にクレジットカードか口座振替が選択可能で、送られてくる口振用紙を返送すると1~2ヶ月で口座から引き落とされます。(オンライでの申込みはMNP新規のみ口座振替可能)
サービス面は、Y!mobile(ワイモバイル)がデータ容量がもらえるくじ引きなどバラエティにあふれていて、UQモバイルが実用的といった印象です。もちろん、Y!mobile(ワイモバイル)でもセキュリティーオプションを申込むことが可能です。
Y!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルの通話料を比較
料金面や通信速度に関してほとんど互角のY!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルですが、通話料について比較していきます。
Y!mobile | UQモバイル | |
通話料 | 20円/30秒 | 20秒/30円 |
通話サービス | スマホプランS/M/L →何度でも10分以内の国内通話無料 | おしゃべりプラン →何度でも5分以内の国内通話無料ぴったりプラン →60~180分無料通話つきプラン |
基本的な通話料はY!mobile(ワイモバイル)とUQモバイル同じです。
通話サービスで少し差があります。電話もよくかけるという方はY!mobile(ワイモバイル)が最適といえます。
Y!mobile公式サイト:料金プランを確認する
UQモバイル公式サイト:料金プランを確認する
Y!mobile(ワイモバイル)とUQモバイル 1年後の月額料金に関して比較
本記事で紹介しているY!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルの月額料金は、申込時についてくるすべての割引サービスを適用したものです。
1年経過すると割引サービスが適用外となり月額料金が変動します。さらに2年後はデータ増量サービスも適用外となってしまいます。
いきなり料金が変わって驚かない為に、しっかりと確認しておく必要があります。
Y!mobile | UQモバイル | |
月額料金(1年後) | スマホプランM 2,980円→3,980円 | プランM 2,980円→3,980円 |
データ容量(2年後) | スマホプランM 6GB→3GB | プランM 6GB→3GB |
電話サービス(2年後) | ー | ぴったりプラン 60分~180分→30分~90分 |
1年後にはY!mobile(ワイモバイル)とUQモバイル両社の基本料金がプラス1,000円されてしまいます。
さらに1年後にはデータ容量が半分となり、UQモバイルモバイルのぴったりプランでは無料通話が半分に減ってしまいます。
両社には2年縛りがあるため、更新月以外の解約に9,500円の違約金(解除料)が発生してしまい、解約するにしても考えものです。
格安SIMを上手に使っていくのなら1年後、2年後をどうするかがポイントで、違約金を払ってでも別の格安SIMに乗り換えるか、料金プランを変更して今まで通りの料金をキープするかを考えないといけません。
まとめ
格安SIMでも通信速度が速いY!mobile(ワイモバイル)とUQモバイルを比較してきました。
どちらを契約しても料金や速度に差はなく、電話をよくかけるのならY!mobile(ワイモバイル)といったところでしょう。
UQモバイルは、サポートもフリーダイヤルでかけることができるので、Y!mobile(ワイモバイル)よりもサポート面では充実しているように見受けられます。
率直な意見として、Y!mobile(ワイモバイル)のサポートページはわかりづらく若干ストレスを感じてしまいます。
どちらを契約すればいいか迷ったら…
・UQモバイル→口座振替で申込みたい、サポートが充実ている方がいい
・Y!mobile(ワイモバイル)→電話をよくかける、オプションサービスが充実している方がいい
といったところでしょう。
いずれにしても1年後、2年後には月額料金や使用できるデータ容量の変動があるので、よく考えてから契約するようにしたいところです。
結局、長く使いたいのならドコモやau、ソフトバンクの大手で契約し続ける方がいいかなと思います。
Y!mobile公式サイト:https://www.ymobile.jp/
UQモバイル公式サイト:http://www.uqwimax.jp/