BTOショップにて10万円前後で購入できるRyzen搭載PCを紹介。
BTOにてRyzen搭載パソコンを購入する際、価格の幅広さにどれを購入すればいいのか迷ってしまいます。
第2世代Ryzen搭載PCをBTOショップで購入しようとすると、価格は7万円代から20万円前後のラインナップです。
なぜ価格にこれだけの差があるかというと、CPUの種類やグラフィックボード、メモリの搭載量によるものがほとんどです。
第2世代Ryzenに関しては、最上位のRyzen 7 2700Xでも4万円を切る価格となっているので、CPUの価格に大きな差があるように思えません。
やはりグラフィックボードがBTOパソコンの価格を左右しているといっても過言ではなく、最近だとストレージもSSDやM.2 SSDも価格に大きく関わってきます。
実際、Ryzen搭載PCは15万円台で十分な性能を持つ構成で購入することが可能です。
今回は、Ryzen搭載PCで15万円以下、10万円前後で購入できるBTOショップを紹介していきます。
目次
Ryzen 7 2700X搭載で10万円台、15万円以下
販売店 | FRONTIER |
CPU | Ryzen7 2700 (8コア/16スレッド) *Ryzen7 2700Xへ無償UPG可能 |
マザーボード | ASRock B450 |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4-2400 (PC4-19200) |
ストレージ | SSD320GB HDD2TB |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB) |
光学ドライブ | DVDマルチドライブ |
電源 | 600W80PLUS BRONZE認証 |
OS | Windows10 Home |
価格 | 144,800円(税別) |
まずはBTOのFRONTIERが発売しているRyzen 7 2700搭載モデルです。
表記はRyzen7 2700ですが、無償でRyzen 7 2700Xにアップグレードすることができます。
FRONTIERでは、2018年7月から第2世代Ryzen(Threadripper除く)搭載PCにB450チップセットを採用しています。
B450チップセットは安価ながら拡張性のあるマザーボードで、第2世代Ryzenの新しい「Precision Boost Overdrive」を利用できることが特徴です。
B450チップセットを採用しているBTOショップは今のところFRONTIERだけなので、第2世代RyzenのRyzen7 2700X搭載モデルを購入したいと考えているかたは候補に入れてもよいでしょう。
グラフィックボードはGTX1060を搭載しており、価格的にも妥当かそれ以上の価値はあると思います。
GTX1060はVR Ready認証のグラッフィクボードで、将来的にVR機器の購入を検討しているかたには最適な気もしますが、VR用のゲームコンテンツには少し不安が残ります。
たとえばSteamで配信中の『Beat Saber』は、GTX1060以上が推奨されていますが、実際のところGTX1070あたりでようやくカクつきなく快適にプレイできる印象です。
予算が許されるのならカスタマイズでGTX1070以上を選んでもいいかなと思います。
カスタマイズした場合の価格は170,600円(税別)です。
FRONTIER公式サイト:http://www.frontier-direct.jp
販売店 | パソコン工房 |
CPU | Ryzen7 2700X (8コア/16スレッド) |
マザーボード | ASUS X470-PRO |
メモリ | 8GB(8GB×1) DDR4-2666(PC4-21300) |
ストレージ | SSD240GB HDD1TB |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE認証 |
OS | Windows10 Home |
価格 | 131,960円(税別) *Ryzen 7 2700→Ryzen 7 2700Xアップグレード時の価格 |
パソコン工房で販売しているRyzen 7 2700搭載モデルです。
Ryzen 7 2700Xへのアップグレードは+2,980円で可能なので、アップグレード後の価格を掲載しています。
FRONTIERのモデルよりも13,000円ほど安く購入できますが、メモリが8GBなので少し物足りない印象です。
CPUのアップグレードとメモリを16GBに増設した場合の価格は、144,940円(税別)となり、価格面ではFRONTIERとほぼ差がなくなります。
ストレージを考慮すると、CPUとメモリをカスタマイズするのなら、FRONTIERのモデルを購入したほうがおトク感はありますが、そこは予算との相談になるので一概には言えません。
パソコン工房では、手頃なRyzen搭載モデルが豊富にラインナップされているので、本記事で紹介しているモデル以外も探してみるのもアリです。
パソコン工房公式サイト:https://www.pc-koubou.jp/
Ryzen7 2700搭載で10万円を切るモデル
販売店 | ツクモ |
CPU | Ryzen7 2700 (8コア/16スレッド) |
マザーボード | ASRock AB350 Pro4 |
メモリ | 8GB(8GB×1) DDR4-2666(PC4-21300) |
ストレージ | HDD1TB |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1050Ti(4GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 550W 80PLUS BRONZE認証 |
OS | Windows10 Home |
価格 | 94,800円(税別) |
BTOのツクモで販売しているモデルで、本来は第2世代RyzenのRyzen 5 2600のところをRyzen 7 2700にアップグレードした構成内容です。
2018年9月3日まではキャンペーン中で、Ryzen 7 2700に無償アップグレードができます。
Ryzen 7 2700Xではありませんが、B350チップセットなので「Precision Boost Overdrive」が使えないなど、X番のうまみはないので気にする必要はないでしょう。
グラフィックボードはGTX 1050Tiを搭載していますが、PUBGなどで高fpsを出すのは難しいかもしれません。
PUBGに関しては、FHDで平均40前後のfpsといったところなので、ゲームプレイには支障をきたさないとは思いますが、飛行場やレッドゾーンで少しカクつく可能性はあります。
ツクモ公式サイト:https://shop.tsukumo.co.jp/
10万円を少しオーバー、ゲーミング性能は十分、コスパ重視のRyzen 5 1600搭載モデル
販売店 | ツクモ |
CPU | Ryzen5 1600 (6コア/12スレッド) |
マザーボード | ASRock AB350 Pro4 |
メモリ | 8GB(4GB×2) DDR4-2400(PC4-19200) |
ストレージ | SSD240GB HDD1TB |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 550W 80PLUS BRONZE認証 |
OS | Windows10 Home |
価格 | 112,800円(税別) |
ツクモで販売している第1世代RyzenのRyzen 5 1600搭載モデルです。
Steamで配信されているゲームを楽しむ分には十分なスペックとなっており、Ryzen 5 1600やB350チップセット、GTX1060を組み合わせ、コスパのよい構成内容といえます。
基本構成で112,800円(税別)、この価格帯でストレージが240GBのSSDと1TBのHDDが搭載されている点はうれしいところです。
メモリが8GBなので、カスタマイズで16GB(8GB×2)に増設しておいたほうがよいでしょう。
メモリを16GB(8GB×2)に増設した場合の価格は125,600円(税別)です。
将来的にグラフィックボードの換装することを考えると、ひとまず妥協してもよいモデルといえます。
B350チップセットなので、第2世代Ryzenにも換装することが可能ですがBIOSの更新が必要になので注意が必要です。
もっとも、グラフィックボードとCPU両方換装したくなる頃には、まるごと買い替えたほうが安く済むかもしれません。
ツクモ公式サイト:https://shop.tsukumo.co.jp/
Ryzen 7 1700搭載、10万円以下で購入できるゲーミングPC
販売店 | G-Tune |
CPU | Ryzen7 1700 (8コア/16スレッド) |
マザーボード | AMD B350 チップセット |
メモリ | 8GB(8GB×1) DDR4-2400(PC4-19200) |
ストレージ | HDD1TB |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB) |
光学ドライブ | カスタマイズで追加要 |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE認証 |
OS | Windows10 Home |
価格 | 89,800円(税別) |
多くのプロゲーマーモデルを販売しているG-Tune(マウスコンピューター)のモデルです。
8コア16スレッドの第1世代Ryzen、Ryzen 7 1700と8GBメモリの組み合わせで、グラフィックボードはGTX1060を搭載しています。
価格面では妥当といえる最小限の構成内容となっているので、ゲーミングPCを初めて購入するかたも手が出しやすそうです。
前面にHDMIポートが搭載されているケースなのでVR機器の接続が容易に行え、ケーブルの長さをムダにしません。
正直なところ、基本構成内容だとVR向きとはいえませんが、自身でグラフィックボードやメモリの換装をするかもしれないというかたには、「初めの1台」として購入してもいいでしょう。
G-Tune(マウスコンピューター)公式サイト:https://www.g-tune.jp/
まとめ
今回はBTOショップにて10万円台、15万円以下で購入できるRyzen搭載PCを紹介してきました。
10万円前後の価格だとエントリーモデルとしての位置づけが多く、本格的なゲーミングPCとして使っていくことは難しいと思ったほうがいいでしょう。
いつかはグラフィックボードやメモリを換装する必要がありそうですが、比較的簡単に換装することができるので、挑戦してみる価値はあります。
ひと昔前と異なり、最初からフル自作するよりも、BTOショップで基本構成のモデルを購入してから自分でカスタマイズしていくほうが安くなる傾向にあるので、ここで紹介したRyzen搭載PCを参照にベースとなるモデルを選んでみてはいかがでしょうか。