BTOショップでRyzen搭載PCを買うなら、第1世代?第2世代?Ryzen搭載PCを選ぶポイントも解説
2018年4月に第2世代Ryzenプロセッサーが発売され、BTOパソコンを取り扱うショップでもRyzen搭載ゲーミングPCが好調です。
最上位のRyzen7 2700Xでも、人気のIntel Core i7-8700Kに迫る性能ながら、4万円台というコスパの高さも目を引きます。
ライトゲーマーからそれなりに知識が必要なゲーム配信をするかたにRyzen搭載PCが選ばれており、Ryzen7の8コア16スレッドがゲーム+配信を快適にしてくれます。
第2世代Ryzenが発売されてから気になることといえば、「第1世代ではダメなのか?」ということです。
Ryzen搭載PCの購入を検討しているかたは、第1世代Ryzenか第2世代Ryzenどちらを購入すればいいか迷ってしまっているのではないでしょうか。
結論からいえば、「新しいに越したことはない」ということで、長い目で見れば第2世代Ryzenを選んだほうがいいです。
ですが、第1世代Ryzenでもゲーム性能は十分ともいえるので、結局のところ予算や構成内容で選ぶべきといえます。
今回は、BTOショップで第1世代Ryzen搭載PCか第2世代Ryzen搭載PC、どちらを購入しようか迷っているかたへむけて、おすすめモデルの紹介と購入時に選ぶポイントを解説していきます。
BTO、第1世代Ryzen搭載モデル Ryzen7 1700
販売店 | パソコン工房 | ツクモ |
CPU | Ryzen7 1700 (8コア/16スレッド) | Ryzen7 1700 (8コア/16スレッド) |
マザーボード | ASUS B350 | ASRock AB350 Pro4 |
メモリ | 8GB(8GB×1) DDR4-2666 (PC4-21300) | 8GB(4GB×2) DDR4-2400(PC4-19200) |
ストレージ | HDD1TB | SSD240GB HDD1TB |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1050(2GB) | NVIDIA GeForce GTX 1070(8GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 500W 80PLUS BRONZE認証 | 550W 80PLUS BRONZE認証 |
OS | Windows10 Home | Windows10 Home |
価格 | 82,980円(税別) | 149,800円(税別) |
おすすめカスタマイズ | ||
カスマイズ内容 | メモリ:8GB→16GB GPU:GTX1050→GTX1070Ti | メモリ:8GB→16GB |
カスタマイズ後の価格 | 144,940円(税別) | 159,800円(税別) |
まずは、第1世代Ryzen搭載モデルからです。パソコン工房とツクモより、おすすめの2モデルをチョイスしました。
パソコン工房のモデルはエントリーモデルとしても性能は十分で、カスタマイズ次第ではハイエンドゲーミングPCにすることも可能です。
おすすめカスタマイズではGTX1070Tiにしていますが、予算が厳しいのであればGTX1060(3GB)の選択もアリでしょう。
GTX1060を選んだ場合の価格は、106,940円(税別)です。
GTX1060にすると価格が一気に安くなりますが、GTX1050/1060とGTX1070Tiではかなりの性能差があるので、予算が許されるのであればGTX1070を狙いたいところです。
ツクモのモデルは、グラフィックにGTX1070を標準搭載しており、ストレージもSSDとHDDを組み合わせています。
カスタマイズは1万円プラスしてメモリを16GBに増設するだけでも十分です。
4Kに対応したゲームを快適にプレイできるかと言われれば不可能に近いスペックですが、HD画質でゲーム+配信なら十分こなせそうなスペックを持っています。
最近だとSteam版『モンスターハンターワールド』も、このスペックでゲームプレイ+配信ができています。
実際のところ、4K画質でゲームをプレイするというのは、人気のCore i7-8700KとGTX1080Tiを組み合わせたゲーミングPCでもまだまだ厳しいところがあるので、4Kを意識ないかたには向いているモデルです。
BTO、第2世代Ryzen搭載モデル Ryzen7 2700X
販売店 | FRONTIER | パソコン工房 |
CPU | Ryzen7 2700 (8コア/16スレッド) *Ryzen7 2700Xへ無償UPG可能 | Ryzen7 2700X (8コア/16スレッド) |
マザーボード | ASRock B450 | ASUS X470-PRO |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4-2400 (PC4-19200) | 16GB(8GB×2) DDR4-2666(PC4-21300) |
ストレージ | SSD320GB HDD2TB | SSD480GB HDD2TB |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1080(8GB) | NVIDIA GeForce GTX 1080(8GB) |
光学ドライブ | DVDマルチドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 850W 80PLUS GOLD認証 | 500W 80PLUS BRONZE認証 |
OS | Windows10 Home | Windows10 Home |
価格 | 184,800円(税別) | 194,980円(税別) |
おすすめカスタマイズ | ||
カスマイズ内容 | 不要 | 不要 |
カスタマイズ後の価格 | ー | ー |
第2世代RyzenのRyzen7 2700Xは、FRONTIERとパソコン工房から2モデルをチョイスしました。
どちらのモデルも、Intelプロセッサーを搭載しているゲーミングPCだと20万円以上する構成内容となっていますが、Ryzenプロセッサーの価格が活かされているといえます。
FRONTIERのモデルは、同ショップが取り扱いをしている第2世代Ryzen搭載PCの最上位モデルとなっており、B450チップセットを採用していることが特徴です。
B450チップセットは、第2世代Ryzen発売後に登場したチップセットです。B450なら、X470で可能な第2世代Ryzenの新しいオーバークロック「Precision Boost Overdrive」も利用できます。
通常はRyzen7 2700を搭載していますが、キャンペーン期間中でRyzen 7 2700Xに無償アップグレードすることが可能です。
隙がないスペックといえるのでカスタマイズをしなくても十分でしょう。
一方、パソコン工房のモデルもカスタマイズ不要でゲーム+配信を快適にこなせるスペックとなっています。
FRONTIERとの違いは、マザーボードとメモリのモジュール規格で、微々たるものではありますが、パソコン工房がワンランク上となります。
メモリのモジュール規格「PC4-19200」と「PC4-21300」の違いで、どちらがいいのか迷ってしまうこといがちですが、「PC4-19200」と「PC4-21300」では正直なところ大きな差はありません。
この2モデル以上のスペックも存在はしていますが、正直なところ、20万円以下で抑えておかないとRyzenを選ぶ必要性が薄れていくので、画質にこだわっていきたいということなら、シングルスレッド性能に優れたIntel製CPUを選んだほうがいいでしょう。
なお、ツクモでは第2世代RyzenのRyzen5 2600/2600Xにダウングレードすることも可能で、その分、本体価格も1万円ほど安くすることができます。
Ryzen搭載PCをBTOで選ぶポイント
今回は第1世代Ryzenと第2世代Ryzen搭載PCを2モデルずつ紹介しました。
Ryzen搭載PCを選びは、いくつかおさえておきたいポイントがあるので、店頭や他のネットショップで選ぶ際の参考にしてみてください。
今回紹介した4モデルは、第1世代と第2世代ともにRyzen 7で統一しています。
Ryzen7は、8コア16スレッドという強みがあり、ゲームプレイだけでなく配信も同時に可能できるほか、動画編集も快適に行えます。
なので、Ryzen搭載PCを検討しているのならRyzen7を選んだほうがよいでしょう。
Ryzenプロセッサーは、Intel製プロセッサーのようにグラフィック機能がカットされています。
Ryzen搭載PCを選ぶということは、ほとんどがゲーミングPCとして使いたいというかたが多いと思うので、グラフィックボードは必須です。
逆にいえば、グラフィック機能がカットされている分プロセッサー自体が安価で、ムダのない構成にすることができるということになります。
グラフィックボードを選ぶ際は、GTX1070以上がオススメです。
GTX1060はコスパが高くVR READY認証されていますが、実際のところVRゲームには不向きなところがあります。
グラフィック性能もGTX1060とGTX1070ではかなり差があるので、将来的にVRなども楽しみたいというかたは、GTX1070以上のグラフィックボードを選んだほうが無難です。
メモリはどのモデルも16GBにカスタマイズか、16GB標準搭載しているものを選んでいます。
メモリは多ければ多いほどいいとされていますが、現状16GBが最適といえます。
カスタマイズによって32GBや64GBに増設することも可能ですが、コストが跳ね上がってしまうのでオススメはしません。
今のゲームを快適に動かしたり、同時に配信する分には16GBあれば十分で、32GBへ増設してもおそらく余らせてしまうでしょう。
Ryzenプロセッサーは、ゲームに弱いと言われていますが、いろいろな環境でベンチマークを回した結果なので、普通にゲームを楽しみたいというかたはそこまで気にする必要がないと思います。
現状、Intel製プロセッサーが圧倒的なシェアなので、テスト環境もIntel製プロセッサーを基準に行われており、実際Ryzenプロセッサーで思ったよりfpsが出ないタイトルがあることも事実です。
Ryzen搭載PCは、高すぎず、安すぎず、適切なスペックを選ぶことが重要になってきます。
正直、20万円を超えるようなRyzen搭載PCを選ぶくらいなら、Intel製プロセッサー搭載モデルを選んだほうがいいですし、安すぎる構成にするとRyzenプロセッサーの強みを活かせないことがあります。
少し難しいのですが、自分に合ったPCを選ぶことも楽しみのひとつといえるので、今回紹介したポイントをおさえてRyzen搭載PCを探してみてはいかがでしょうか。
8コア/16スレッドのRyzen7を選ぶ
・グラフィックボードはGTX1070以上
(予算に応じてGTX1060でも妥協可)
・メモリは16GBを選ぶ、もしくは16GBにカスタマイズ