アプリ「タイミー」と「シェアフル」を比較、アプリの違いは何？

「タイミー」と「シェアフル」は、ワークシェアアプリとしてはトップクラスのダウンロード数とユーザーのいるアプリです。

ワークシェアアプリは、数時間だけ働いて欲しい企業とスキマ時間に数時間働きたい人をマッチングさせるサービスで、即採用や給与の即金性が特徴です。

本記事では、「タイミー」と「シェアフル」を実際に使い、アプリの使い勝手や特徴などを比較。これからタイミーやシェアフルをはじまる人によくある疑問点などもまとめています。

＊本記事は当サイト（https://apprisejp.xyz/）と関連サイトJob-rise（https://job-rise.com/）との連動企画です。

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タイミーとシェアフルの機能面や職種などを比較

タイミーとシェアフルの機能面や職種などをざっくり表にまとめました。
表のとおり、職種はタイミーの方が多く、所有している資格などを活かせる求人を見つけることができるでしょう。

給与の支給は基本的に即払いを採用しており、一旦アプリに蓄積されて、必要に応じて銀行へ振り込むことができます。
振り込み手数料は、タイミーとシェアフルどちらのアプリも無料。銀行からの引き出し手数料は、各金融機関が定める料金が発生します。

タイミーとシェアフルの求人数

タイミーの求人数は、2023年6月時点で事業者数46,000社、事業所数130,000拠点と発表されており、地域によりますが求人を見つけやすくなっています。
一方、シェアフルを導入している企業数については非公開となっており、実際に利用した体感だと、飲食店のデリバリー、コンビニチェーンなどであれば見つけやすい印象です。

タイミーとシェアフルの職種

タイミーでは、飲食店や小売店での接客が多く、事務や介護、理容師といったスキル・資格を活かせる職種が多く掲載されています。

シェアフルは、飲食店でのデリバリースタッフ、特定のコンビニチェーンなどが多く掲載されています。

いろいろなスキル・資格を持っていればタイミーの方が仕事を見つけやすいかもしれません。

シェアフルを利用するのであれば、デリバリースタッフや特定のコンビニチェーン経験者の方が仕事を見つけやすい印象です。

タイミーとシェアフルの採用率

働いてみたい仕事を見つけたら、求人へのエントリーが必要です。
基本的に即採用となりますが、タイミーとシェアフルでは即採用のシステムが異なります。

タイミーは申し込みが確定した段階で採用となります。
なので、タイミーの求人に関しては早いもの勝ちとなり、人気の求人はすぐに埋まってしまいがちです。

シェアフルも求人に応募をすれば即決定（即採用）となりますが、タイミーとは異なり「選考」というステータスを経由します。
応募→選考中→紹介先決定という流れで、選考中となった場合は応募先企業の担当者によるチェックが入り採用が決定。場合によっては不採用となることもあります。
即決定の求人なのに選考中からステータスが動かない時は、応募先企業が設定した即決定の条件を満たしていない可能性があります。
実際、筆者もシェアフルを使い始めたころは、即決定の求人なのに選考中から進まないことがありました。
おそらく、シェアフルの利用実績やプロフィールを充実させていなかったことが原因と考えられます。

優先採用機能について

前述のとおり、即決定・即採用というシステムのため、他のユーザーと求人を奪い合うことが想像できるでしょう。
タイミーとシェアフル、どちらにも優先採用機能が備わっており、何度か就業するなどの条件を満たす必要はあるものの、求人が見つけやすくなります。

タイミーでは、企業側が「認定ワーカー」と呼ばれる設定をワーカーに付与することができます。
認定ワーカーになれば、優先して求人のお知らせがプッシュ通知などで送られてくるため、通常掲載の求人よりは競争率が低くなるというわけです。

シェアフルでは、「プレミアムオファー」と呼ばれる優先採用される求人が届きます。
特定のシェアフルユーザーに届く求人で、基本的に自身が働いたことのある店舗（企業）から届く仕組みです。
プレミアムオファーから応募をした際、仕事の決定が通常よりも早く、さらに数人にしか送られていないため、競争率も低くなっています。
店舗側はプレミアムオファーを募集人数×5人まで送ることができ、たとえば募集人数2人なら、最大で10人に送られるというわけです。

平均時給

時給については地域によって異なり、だいたいが地域の最低賃金に設定されている印象です。
筆者の場合、タイミーが平均時給1,080円、シェアフルが平均時給1,200円という結果になりました。
タイミーはスーパーの品出しといった、未経験でも働けるようなところばかり選んでいたので、1,080円という結果になったと考えています。
一方、シェアフルは特定のコンビニチェーンを選び、時給が高いところを厳選していたので、平均時給がタイミーよりも高い結果となりました。

タイミーでも、スキルや資格を活かせるような専門職の求人なら時給が高いところもあるため、時給に関しては職種によって違うといえます。

長期雇用

タイミーやシェアフルをスキマ時間だけ働くために使う人もいれば、長期雇用前提としてお試しで働きたいという人もいるでしょう。

シェアフルには「長期前提バイト」というカテゴリがあるため、長期前提でお試しで働くところを探しているという人には探しやすいです。
一方、タイミーにも長期前提の求人はあるものの、一般の求人にまぎれているため、探しにくくなっています。

筆者はタイミーで1度働いたところで、長期前提で働いてみないかという話をいただいて、そのまま直雇用で働いたこともあります。
なので、タイミーでもタイミングが合えば長期前提で働くことは可能です。

なお、筆者が直雇用で働いた職場は3ヶ月で辞めました。

給与支給方法と振り込み手数料について

タイミーとシェアフルは、勤務が完了した時点で給与が即支給されます。

タイミーの場合、勤務が時間通りに完了すれば給与がその場で確定。アプリ内のウォレットに蓄積されます。
振り込みタイミングは任意となり、アプリから自身の銀行口座への振り込み手数料は無料です。
タイミーは即振込の申請をした際、蓄積されている給与の全額が銀行口座に振り込まれます。
振り込まれた給与を引き出す際の手数料は、各金融機関によって異なります。

なお、振り込みタイミングは任意となりますが、即振込を利用しない場合は、各企業が定めた給料日に支払われる仕組みです。

シェアフルでは即払いと呼ばれ、タイミーと同様に勤務が時間通りに完了すればその場で給与が確定。振り込みタイミングは任意となり、アプリから自身の銀行口座への振り込み手数料は無料です。
シェアフルの即払い申請は、企業ごとによって申請する必要があり、たとえば3社で働いて、その全てを振り込んで欲しい場合、振り込み申請を3回しないといけません。

なお、シェアフルも振り込みタイミングは任意となりますが、即振込を利用しない場合は、各企業が定めた給料日に支払われる仕組みです。

レビュー機能

本記事で記載するレビュー機能とは、主にワーカー側が企業に対して書くことを指します。

求人に応募する際、どういった職場なのか、記載されている内容どおりの業務だったのか気になるかと思います。
他のワーカーが実際に働いたレビューを参照すれば、応募の決め手になるはずです。

タイミー

タイミーでは、ワーカーがつけた評価がGood率として表示され、さらに言葉でのレビューも記載されています。
現在は「ありがとうございました」といった一言レビューは非表示になっているため、有益なレビューだけを閲覧することが可能です。
「丁寧に教えてもらえた」という好意的なレビューもあれば、「おすすめできない」というレビューもあります。
どちらを信じるかは応募する側の判断となりますが、あまりにも酷いレビューがある場合は応募を避けたほうが無難かもしれません。

ちなみに、画像の店舗へあえて筆者が実際に4時間だけ働いてみたところ、黒塗りにしたりモザイクをかけたりしている部分の意味がわかりました（悪評が正解ということです）。

タイミーで稀にGood率100%のところも見受けられますが、タイミーを導入して間もないところの100％と、レビュー件数がそれなりにあって100%のところでは、100%の意味合いが違ってきます。
レビュー件数がそれなりにあって100%のところは、100%なりの理由があり、100%のところでいくつか実際に働いてみたところ、悪い印象はありませんでした。

シェアフル

シェアフルは2024年7月8日（月）から、その職場で働いた他のワーカーによるレビュー読めるようになりました。

アイコンによる評価はそのまま残されており、青色が良く、黄色が普通、赤色が悪かったということになります。

評価の数がわかるという点がタイミーとの違いで、赤色アイコンが多いところの応募は避けたほうがいいかもしれません。

レビュー機能が実装されたことにより、評価アイコンと合わせて働いても良さそうな職場かどうか、応募前に判断することが可能です。

メッセージ機能

メッセージ機能とは、マッチングした企業とやりとりできる機能のことを指します。

タイミー

タイミーでは、マッチングした企業とタイミーのアプリ上でメッセージのやりとりが可能です。
メッセージ自体はLINEのような感覚で、担当者に読まれたら既読がつくようになっています。
メッセージに気づかないこともあるので、何かあれば電話をしてほしいという企業もあるため、求人の詳細をよく確認しておくようにしましょう。

シェアフル

シェアフルでは、2024年7月8日（月）からマッチングした企業・店舗とユーザー間でやりとりできるメッセージ機能が実装されました。

以前と同様に電話での連絡も可能で、実際に筆者も応募した店舗から電話がかかってきたことがあります。

電話の場合、主に就業する意思確認だったり、マッチングしたもののキャンセルしたいという連絡でした。

ブロック機能

本記事でのブロック機能は、ワーカーが特定の企業をブロック・ミュートすることを指します。

タイミー

タイミーでは、特定の企業や店舗をミュートにすることができ、実質ブロック機能です。
経験がないから応募できないけど頻繁に表示される店舗があったり、応募する意思のない店舗をミュートにすることで、検索画面をすっきりさせることができます。
また、実際に働いてみて2度と働きたくないと思った企業や店舗もミュートにすることが可能です。
ミュートにしたところでその企業や店舗に知られることがないため、大きなデメリットはないといえます。
しかし、ミュートにした企業や店舗が、自分の経験に合った求人を掲載することもあるため、たまにミュートを解除して求人の閲覧をしてみてもいいかもしれません。

シェアフル

シェアフルにはミュート機能はあるものの、あくまでも通知をオフにするという機能です。
たとえば、特定の日に働けるけどこの企業からのプッシュ通知は受け取りたくないという場合に活用できます。
求人一覧から削除できるわけではないため、ミュート・ブロック機能のアップデートに期待したいところです。

カレンダー登録

応募して採用が決まった際、カレンダー登録をしておくと忘れることなく勤務することができます。

タイミー

タイミーでは、応募が完了してマッチング確定後、すぐにカレンダーへ時間や住所などを登録することができます。
応募→マッチング確定→カレンダー登録までの操作をスムーズにおこなうことが可能です。

シェアフル

シェアフルにはカレンダーへ直接登録する機能がないため、採用決定後に自身で時間や場所などをカレンダーに登録する必要があります。
ミュート機能と同様に今後のアップデートで実装してほしいところです。

地図アプリ連動

マッチングが確定した職場へ向かう際、初めてだと迷ってしまうこともありますが、求人から地図アプリを起動すれば、Googleマップなどを使って目的地まで行くことができます。

タイミー

タイミーは、募集詳細から地図と一緒に住所やアクセス方法の確認ができます。
地図が掲載されているため、地図アプリを開く前におおよその場所が把握可能です。
「マップで場所を確認」をタップすると地図アプリが起動。筆者の環境だとGoogleマップが起動しました。

シェアフル

シャアフルは、求人詳細の就業場所にある「地図アプリで確認する」をタップすると、地図アプリが起動。筆者の環境だとGoogleマップが起動しました。
就業場所の項目には住所や最寄駅からの行き方など記載されていますが、初めて行く場所だとイメージしにくい印象です。
応募前に一旦地図アプリで自宅からの行き方をざっくり調べておくといいでしょう。

就業前確認機能

就業前確認機能は、就業日が近づくと通知してくれる機能です。
アプリによっては確認作業が必要となり、忘れてしまうと応募先よりキャンセルされる可能性もあるため、就業前確認は忘れずにおこなっておきましょう。

タイミー

タイミーの就業前確認は、就業日の前日にタイミーアプリの「はたらく」タブからおこなえます。
該当する求人が「はたらく前の確認事項があります」と表示され、「！」をタップすると就業前確認の作業に進みます。

タイミーの就業前確認は、就業にあたって気をつけることや労働通知書の確認と同意、最後に「いってきます」をタップするだけです。

シェアフル

シェアフルは、マッチング確定後の「決定確認」、2日前の「就業前確認」、就業日当日の「当日確認」とアプリ上で3回の確認作業が必要です。

「決定確認」はマッチング確定後におこない、選考中だった求人も採用され次第「決定確認」の作業をおこないます。
就業日2日前になると「就業前確認」の通知が届き、就業日当日のだいたい2時間前になると「当日確認」の通知が届きます。
どの確認作業もシェアフルアプリ上で、それぞれの確認ボタンをタップするだけです。
確認ボタンをタップすることで担当者に通知が届く仕組みです。
応募先によっては「決定確認」「就業前確認」「当日確認」の作業をしないと、キャンセルされる可能性もあるので忘れずにおこないましょう。
忘れてもとくに何も言われたことはありませんが、場合によっては電話で確認作業をするよう催促されたりすることもあるようです。

ポイ活機能

ポイ活機能は、キャンペーンに参加して貯めたポイントで景品と交換といったオマケ機能です。

タイミー

タイミーには、ポイ活機能はありません。
「Timee Membership（タイミーメンバーシップ）」という、利用実績に応じて上がるグレード制度があり、グレードを上げても今のところメリットはありません。
今後、「Timee Membership」のグレードに応じたイベントなども開催されるそうなので、ポイ活として何らか機能する可能性はありそうです。

シェアフル

シェアフルには「シェアフルmembers」というポイ活機能があります。
歩いた歩数、広告を視聴する、就業を完了させるなど、ポイントを貯めていくことで、ギフト券などと交換ができます。

2023年9～10月には、アニメ「五等分の花嫁」とのコラボイベントが開催され、貯めたシェアフルポイントで抽選に挑戦し、オリジナルグッズと交換ができました。
シェアフルポイントは、ギフト券と交換するのもいいですし、イベントに備えて貯めておいたりと使い方は自由です。

アプリ動作

求人を探す際など、アプリが軽快に動作するのか気になります。
今回は、タイミーとシェアフルどちらも同じミドルクラスのAndroid端末で検証しました。
タイミーは動作も軽くて求人も探しやすい一方、シェアフルは少し動作が重い印象でした。
シェアフルもアップデートによって動作は多少改善したものの、求人一覧をスクロールしていると上の方に戻ってしまうといった現象が見受けられます。
慣れれば気にならない程度ですが、タイミーとシェアフルを併用しているとどうしても動作の重さは目立ってしまいます。

タイミーとシェアフルはどんな人が使ってる？

筆者はタイミーとシェアフルどちらも使い、同じ現場で働くタイミーのワーカーやシェアフルのワーカーと話をしてみました。

タイミーを使っていた人

タイミーは20～60代とかなり幅広い年代の人が使っていました。
スキマ時間を使いたいという人、持っている資格をたまに活かして働きたいなど、それぞれいろいろな理由があるようです。
タイミーとシェアフルを併用して生活している人もいるようで、いろいろなところで働けることが楽しいとのこと。ただ、将来に対する不安はあるようで、いつまで今の生活ができるか常に不安はつきまとっているそうです。

シェアフルを使っていた人

シェアフルについては、特定のコンビニチェーンでの求人が目立ち、筆者も特定のコンビニチェーンと一部の飲食店で働いてました。
コンビニについては、Aという店舗で直雇用として働いている人が、シェアフルを通じてBやCという店舗で働くといったことがほとんどのようです。
シェアフルから来た同じ人と話したところ、筆者のようなシェアフルだけでコンビニの求人に応募している人は珍しいそうです。

タイミーとシェアフルを利用する際の疑問点

タイミーとシェアフルを利用する際に、よくある疑問点についてまとめました。

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