格安の折りたたみスマホ「nubia Flip 5G」実機レビュー

「nubia Flip 5G(ヌビア フリップ ファイブジー)」は、2024年3月に発売した折りたたみ型のAndroidスマホです。

折りたたみ型スマホといえば高額な端末のイメージですが、「nubia Flip 5G」はスペックもそこそこに手頃な価格が魅力です。

本記事では「nubia Flip 5G」を実機でレビューしています。ディスプレイの折れ目部分など、折りたたみスマホ特有の気になる部分についても解説しています。

目次

nubia Flip 5Gスペック

OSMyOS 13
(Android 13ベース)
ディスプレイ(メイン)・6.9インチ有機EL(オープン時)
・解像度2,790×1,188(FHD+)
・最大120Hz駆動
ディスプレイ(サブ)・Φ1.43(直径1.43mmディスプレイ)
CPU(SoC)Snapdragon 7s Gen 1 Mobile Platform
メモリ/ストレージ・メモリ:8GB/ストレージ256GB
※microSDカードスロット非搭載
バッテリー容量4,310mAh
コネクタ・USB Type-C
・USB Power delivery Revision3.0、Quick Charge 4+対応
通信・Bluetooth:Ver.5.2
・Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6E)
対応周波数(国内向け)・5G:n3/n28/n77/n78
・4G:B1/2/3/5/8/12/17/18/19/26/28/38/41/42
・3G:B1/2/4/8/19
・GSM:900/1800/1900
SIMnanoSIM/eSIM
生体認証顔認証/指紋認証
防水・防滴・防塵IPX2/IP4X
耐衝撃
おサイフケータイ対応
カメラ・メイン:標準5,000万画素/深度200万画素
・サブ:1,600万画素
サウンド・ステレオスピーカー内蔵
その他・GPS/緊急警報対応/加速度センサ/ジャイロセンサ/近接センサ/照度センサ/地磁センサ

Snapdragon 7s Gen 1 Mobile Platformと8GBメモリを搭載するミドルハイクラスのスペックです。ディスプレイは6.9インチの有機ELを採用しています。ストレージは256GB搭載し、microSDによる増設は不可。イヤホンジャックも非搭載となっています。

結論として定価79,800円なら買っていません。カタログスペックだけを見ると普段使いには困らない性能ですが、使う人を選ぶ印象です。たとえばイヤホンジャックが欲しい、タフな機種、高性能なカメラが良いという人には向いていません。

今回はセールで2万円以下だったので購入してみましたが、2万円以下なら雑に使えるサブ機として持てる機種です。

筐体はガラス製で質感が良い

ガラス製で美しい本体は手触りが良い

筐体はガラス製で質感が良く、持っても滑りにくいザラザラとした手触りとなっています。一応保護カバーの取り付けが推奨されていますが、手触りが良いのでカバーをつけずに使いたいところです。その結果、本記事執筆中に落として画面が割れたので大切に使うなら保護カバーはつけたほうがいいと思います。

目立つカメラとサブディスプレイは好みが分かれそう

本体の質感は良いものの、上部にカメラとサブディスプレイが搭載されています。本体を開いて操作する分には気にならないのですが、ふと背面を見た時にトレンドを感じられません。

なお、nubia Flip 5Gの本体カラーはブラック1色のみです。見た目のアレンジを楽しむなら保護カバーを利用するとよいでしょう。

折りたたみ部分の見た目は人による

中央の折りたたみ部分はあまり気にならない

本体を開いて操作する際、中央の折りたたみ部分についてはとくに気にならない印象です。たとえば折りたたみ部分が極端に目立つこともありません。ただ、光の反射や黒い背景だと折りたたみ部分が若干目立ちますが、そこまで神経質にならなくてもいいでしょう。

本体を開くとディスプレイが完全にフラットではなく、少し傾斜になっているような感覚があります。傾斜は端末の個体差によるものなのかわかりませんが、使う人によってはこの傾斜が気になると思います。なお、本体を90度以上開くとそのまま180度の状態になり、任意の角度で固定することができません。

横からだと出っ張りが見えますが、正面からディスプレイを見るとフレームと重なるため、操作する際の影響はありません。

ヒンジは予想していたよりも柔らかい作りとなっていますが、片手で開閉できるほどではありません。耐衝撃が備わっていないので、素直に手で持ってもう片方の手で開くほうが安全です。

なお、サイドの赤色のボタンは電源ボタンと指紋センサを兼用しています。その上のボタンはボリュームキーです。

普段使いなら十分なパフォーマンス

普段使いならストレスのないスコアが出ている

Snapdragon 7s Gen 1 Mobile Platformと8GBメモリを搭載しています。実機でベンチを回したところ、シングルが1028、マルチコアが2,925という結果でした。

スコアだけではイメージしにくいと思いますが、普段使いならストレスなく操作できるスコアです。たとえばブラウザでWebサイトの閲覧、LINE、ナビアプリなど日常的に使うアプリはスムーズに操作できます。

ゲームアプリもだいたい動作する

Snapdragon 7s Gen 1 Mobile Platformであれば、ゲームアプリもだいたいは動作します。Google Playストアの売り上げトップに入っている人気のゲームアプリは十分楽しめるはずです。ただし、原神などの処理の重いタイトルは画質を下げる設定が必要です。

タイトル動作などの感想
原神・画質低、30FPSでスムーズ判定になる
・画質低、30FPSでも普通に遊ぶ分には妥協できる
・画質高、FPS60などにすると動作が重く、本体が発熱する
プロジェクトセカイカラフルステージ・ステレオスピーカーなので良い音質で遊べる
・ノーツをタッチした際に遅延がない
・両手持ちをしていると本体が折れることがある
・本体の発熱が気になる
ウマ娘プリティーダービー・設定変更せずともとくに不満なく遊べる
・レースやウイニングライブの描画も比較的滑らか
学園アイドルマスター・品質の推奨(自動判定)は標準
・品質は高まで設定可能
・普通に遊ぶ分には問題なく動作する
・標準だとグラフィックがガビガビしている

nubia Flip 5Gで4タイトルの動作をチェックしてみました。描画やフレームレートを妥協すれば、どのタイトルもそれなりに遊ぶことができます。

学園アイドルマスターは品質の推奨が標準となっており、標準だとどうしてもガビガビの描写が気になります。品質を高にしても遊べますが、本体が発熱するにつれてパフォーマンスが低下するので長時間の操作には向きません。

ゲームアプリについては本体の発熱が気になります。放熱の仕組みにこだわりが見られない作りなので、ゲームアプリの操作中にパフォーマンスの低下を感じたらしばらく本体を休ませたほうがよさそうです。

2万円の格安スマホで人気タイトルをこれだけ遊べるなら十分です。そもそもゲームアプリを高画質・高FPSで遊ぶならゲーミングスマホやiPhoneを使うべきでしょう。

持ち運びに便利な「おサイフケータイ」対応

価格帯としてはおサイフケータイが非搭載の機種も多いところですが、nubia Flip 5Gはおサイフケータイに対応しています。IDや楽天Edy、交通系ICなどをよく利用する人には嬉しいポイントです。折りたたみしたままタッチして決済できます。

nubia Flip 5Gで個人的に気になったポイント

前述までの折りたたみ部分がどうなっているのか、パフォーマンスはどうなのかというのは多くの人が気になるポイントですが、ここからは筆者が気になったポイントをまとめました。

MyOSは使いやすい?

nubia Flip 5GはAndroidベースのMyOS 13をプリインストールしています。Androidベースにした独自OSですが中身はAndroidです。Google PlayのアプリやGoogle MapやGmailといったGoogle製アプリも利用できます。

Androidスマホを初めて使うという人は操作に戸惑うかもしれませんが、ある程度Androidスマホを使い慣れている人なら直感的な操作ができるはずです。

みちびきに対応している?

一応みちびき2号機(QZS02)、みちびき3号機(QZS03)は観測できている

nubia Flip 5GはGPSに対応していますが、みちびきに対応しているか気になったので調べました。結果、nubia Flip 5Gはみちびきに対応していると考えられます。GPS Testアプリでチェックしたところ、ID194とID195を観測していることがわかります。ID194はみちびき2号機(QZS02)、ID195はみちびき3号機(QZS03)を指すようです。

スマホがみちびきに対応していると位置情報の精度が上がるとされています。たとえばGoogle Mapといったナビアプリ利用時、位置情報の誤差を少なくしてスムーズな道案内を実現します。

また、みちびきは日本の真上を周回し、建物の多いオフィス街や山などの障害物が多い場所でも、位置情報の誤差を少なくできることがメリットです。

位置情報に関する余談

余談ですがみちびき対応のスマホでも、なぜか正しく位置情報を測位できない場所もあります。過去にみちびき対応のスマホ数台を用いて画像の地点を車で走行してみたところ、正しい位置情報を掴むことができませんでした。東側へ走行し、森ノ宮という所に着けばなぜか位置情報を再度掴むことができるようになります。

Libero Flipとの違いは?

先にワイモバイルから発売の「Libero Flip」外観やスペックはnubia Flip 5Gとほぼ同じ

nubia Flip 5Gの発売前にLibero Flipがワイモバイルより発売されており、筐体の見た目やスペックはnubia Flip 5Gとほぼ同じです。Libero Flipのストレージは128GB、メモリは6GBに対し、nubia Flip 5Gはストレージ256GB、メモリ8GBとなっています。

nubia Flip 5GとLibero Flipの大きな違いは対応バンドで、後述しますがnubia Flip 5Gはドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの回線に対応しています。

格安SIMや各キャリアの電波に対応している?

格安SIMでも問題く通信可能(ドコモ回線)
楽天モバイルはAPN自動設定対応
すぐに通信可能

nubia Flip 5Gの国内モデルはSIMフリー向けに発売されているので、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの電波を掴むことができます。たとえば楽天モバイルをメイン回線にして、IIJmioのeSIM(ドコモ回線)でデュアルSIMにするといった柔軟な運用が可能です。

nubia Flip 5G購入時の注意したいポイント

手頃な価格で折りたたみ型スマホを試す分には優秀なnubia Flip 5Gですが、メイン機として使うつもりならおすすめはできません。おサイフケータイや緊急用のサブ端末といった使い方が適任です。

これからnubia Flip 5Gを購入する人に向けて、本機の注意したいポイントをまとめました。

防水対応だが風呂での使用は厳禁、水没にも注意

nubia Flip 5Gの防水等級はIPX2となっています。防水性能としては控えめで、ちょっとした水滴であれば問題ないとされています。

長時間雨に打たれる、湿気の多い風呂での使用は推奨できません。また、IPX2等級だと防水というより防滴程度の性能に近いので水没にも注意が必要です。風呂での使用や水没はおそらく壊れます。

耐衝撃非対応なので落下に注意

nubia Flip 5Gは耐衝撃に対応していません。そのため、落下すると本体やディスプレイが割れる可能性があります。

本記事を執筆しながらnubia Flip 5Gを触っていたところ誤って腰くらいの高さ(椅子の上)から落としました。カーペットに落ちたのですが、拾って状態を確認すると運悪くディスプレイの一部がドット欠けのように破損してました。もしかしたらデスクの金属フレームにぶつかったかもしれません。たとえば外でコンクリートのような硬いところに落とすと筐体やディスプレイがバキバキに割れる可能性があります。

Android 13以降のOSアップデートは期待できない

nubia Flip 5Gの初期OSはAndroid 13ベースのMyOS 13をインストールしています。他のAndroid OSと大きな違いはなく、Androidスマホを使い慣れている人なら迷わず使うことができるはずです。

セキュリティアップデートは定期的に配信されてるがOSアップデートが1年以上配信されていない

2024年3月に発売したnubia Flip 5Gですが、セキュリティアップデートはあるもののOSアップデートを実施する気配がありません。断定はできませんが、今のところAndroid 14やAndroid 15へのアップデートに期待できないことになります。

というのもnubia Flip 5Gの発売からまもなくしてnubia Flip 2が登場し、2026年1月以降にnubia Flip 3の発売を控えています。短いスパンでnubia Flipシリーズの最新モデルが発売されていることから、nubia Flip 5GのOSアップデート実施に期待が持てないのも自然だといえるでしょう。

2025年時点でもAndroid 13はとく問題ないOSですが、常に最新のOSを使っていきたい人にはおすすめできない機種です。最新のOSを使いたいのであれば、Google PixelシリーズやAQUOSシリーズを使うほうが懸命です。

イヤホンジャックやSDカードスロットは非搭載

イヤホンジャックが非搭載なので、有線イヤホンの接続はUSB Type-Cからの変換ケーブルが必要です。また、SDカードスロットも非搭載なので、動画や音楽は外部メモリに保存といった使い方もできません。ストレージは256GB搭載しており、長時間の動画撮影といったストレージを圧迫するような使い方には向きませんが、アプリをインストールして使ったり、容量の小さい音楽をダウンロードするくらいなら十分な容量です。

カメラ性能は標準

カメラは5,000万画素の標準レンズと200万画素の深度センサーを備えるデュアルです。カメラの構成は一昔前のトレンドといった印象で、深度センサーはポートレート撮影でボケ感の表現に使います。標準レンズは最大10倍のデジタルズームに対応していますが、最大ズームでの撮影はどうしても粗さが目立ってしまいます。

過度なズームを抑えて、日常のちょっとしたシーンを撮影する程度なら十分キレイに撮影できます。OPPOやXiaomiのようなカメラに強いAndroidスマホと比較すると、やはり写真撮影の満足度は低めです。

インカメラは1600万画素で、エントリー機と同じような有効画素数です。少しでも美しいセルフィを撮影するなら、サブディスプレイにメインカメラの映像を表示して撮影するとよいでしょう。

nubia Flip 5Gを2万円で購入した場所

本記事でレビューに使用したnubia Flip 5Gは、格安SIM(MVNO)のIIJmioにて購入しました。IIJmioでは2025年12月25日までクリスマスセールを実施中です。セールを利用すればnubia Flip 5Gを19,800円で購入できます。

IIJmioのクリスマスセールではnubia Flip 5G以外に、AQUOS senseシリーズやOPPO Renoシリーズなど、豊富な機種をお得な価格で購入できます。

また、他社からの乗り換えでIIJmioの回線を契約すると端末を特別価格で購入できるキャンペーンも実施中です。回線の乗り換えを検討しているなら、IIJmioの乗り換えキャンペーンもチェックしてみてください。

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