
インターネットイニシアティブのIIJmioは、手頃な料金でスマホが使える格安SIM(MVNO)サービスです。IIJmioを使っているけれど通信速度の遅さが気になる人もいるでしょう。
格安SIMである以上、ある程度の速度低下は避けられない場合もありますが、設定の見直しで改善することもあります。
本記事では、IIJmioの通信速度が遅くなる原因と、すぐに試せる対処法を解説。さらに、どうしても通信速度が改善しない場合の選択肢もまとめています。
これからIIJmioの契約を検討しており、通信速度を気にしている人は契約前の判断材料としてください。
※本記事は2026年1月時点でIIJmioが提供する「ギガプラン」などの仕様に基づき解説しています
通信速度が低下する原因の切り分け
IIJmioで通信速度が体感で遅いと感じた場合、現在の通信状態が「回線の混雑」によるものか、「設定や仕様」によるものかをチェックしてください。
専用アプリ「My IIJmio」での設定確認

通信速度が常に遅いと感じる場合、意図せず低速通信モードに設定されている可能性があります。IIJmioの公式アプリ「My IIJmio」を起動し、トップ画面のデータ残量表示部分を確認します。
あわせて「高速データ通信」がオンになっているか確認し、オフになっていればタップしてオンにしておきましょう。
低速通信モードから高速データ通信への切り替え後は、反映まで数分かかる場合があります。数分してからブラウザや動画アプリを使ってみて、通信速度が改善されているか確認してください。
特定の時間帯における回線混雑
設定やデータ残量に問題がないにも関わらず、平日12時台(昼休み)や18時台(帰宅時間)に速度が低下する場合、回線設備(帯域)の混雑が原因であると考えられます。これは大手キャリアから回線設備を間借りするMVNOの仕組み上発生してしまう現象です。ユーザー側での対応はWi-Fiに接続をして混雑時間帯の回避策となります。
ドコモ・auの回線タイプによる速度の違い

IIJmioでは、ドコモ回線を利用する「タイプD」と、au回線を利用する「タイプA」の2種類を提供しています。
上のイラストは、通信回線を「道路」、データ通信を「車」に例えたイメージ図です。たとえばドコモ回線は、利用者が非常に多いため、設備増強も頻繁におこなわれていますが、お昼休みなどのピーク時には車(データ)が集中し、渋滞(速度低下)が発生しやすい傾向にあります。
一方のau回線はタイプDと比較して、帯域に対する利用者数のバランスが比較的緩やかであるケースが多く、混雑時でも「渋滞」が起きにくい(=通信速度が極端に低下しにくい)と言われています。
もしも、ドコモ回線のタイプDを現在利用しており、日常的に速度低下に悩まされている場合は、同じIIJmio内でタイプAへプラン変更(回線変更)することも有効な解決策になり得ます。
ただし、利用する地域(エリア)の電波状況にも依存するため、一概にどちらが速いとは断定できません。また、利用中の端末によってはauの電波を掴みにくいこともありえるため、回線変更は慎重におこなうことを推奨します。
IIJmioで通信速度が遅い時の対処方法
IIJmioで通信速度が遅い時の対処方法をまとめます。
データ容量を追加購入する(データチャージ)

データ容量が超過した場合、低速での通信となります。低速でもLINEのテキストなら送受信はそこそこ可能で、Web検索もテキストベースのWebサイトでも少し時間はかかりますが、閲覧することが可能です。
X(旧:Twitter)は、タイムラインの読み込みが遅く、画像も読み込みできないため、低速だとほとんど使うことができません。
データ容量を超過して通信が遅くなった場合、データ容量の追加購入(データチャージ)をおこないましょう。
データチャージは、オンラインからおこなうことができ、毎月の通信料金に上乗せして購入するか、コンビニなどでプリペイド方式のクーポンカードにてチャージが可能です。
機内モードのON/OFFによる再接続
信状態が不安定な場合、端末が遠くの基地局や微弱な電波を掴み続けている可能性があります。一度「機内モード」をONにし、数秒後にOFFに戻す操作を試してください。この操作により、端末が最も条件の良い基地局を再検索し、通信品質が改善する場合があります。
5G通信機能の無効化(4G固定)
5G対応端末を利用している場合、5Gエリアと4Gエリアの境界付近では、電波の切り替え処理が頻発し通信が不安定になる「パケ止まり」と呼ばれる現象が発生することがあります。

データの優先設定を「4G/LTE」に固定することで、通信が安定するケースがあります。Androidの場合、多くの機種は「設定メニュー」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「優先ネットワークの種類」の順に操作をし4G固定にすることが可能です。
なお、AndroidやiOSでの設定方法がわからない場合、My IIJmioアプリから5G通信をオフにして4G固定ができます。
Wi-Fi環境の活用
前述の通り、昼休みの時間帯などは物理的な回線帯域が不足します。この時間帯に高速な通信をおこなう必要がある場合は、フリーWi-Fiを利用することが最も確実な回避策です。
IIJmioの回線が遅いときによくある疑問点と回答
IIJmioの回線が遅いときの対処法でよくある疑問と回答をまとめました。
IIJmioの回線は何Mbps出ていれば快適に使える?
用途にもよりますが、モバイル回線なので一般的に10Mbps前後が安定していれば快適だと考えられます。
- テキストベースのWebサイトの閲覧、メール、SNS:1~3Mbps
- 画像を含むWebサイトやSNSの閲覧:5~10Mbps
- YouTube(360p)::5~10Mbps
- YouTube(720pや1080p):10Mbps以上
- アプリのダウンロード」10Mbpsあればスムーズ
とくに動画はスマホでも高画質で視聴するなら10Mbpsは欲しいです。10Mbpsが出ていてもYouTubeの1080pでバッファリングが見受けられることがあります。
タイプD→タイプA、タイプA→タイプDへの変更は違約金がかかる?
タイプ変更による違約金は発生しません。
タイプ変更の手続きには変更手数料として、変更するSIM1枚あたり2,200円の変更手数料が発生します。またタイプD→タイプAの場合SIMカード発行手数料446.6円、タイプA→タイプDの場合はSIMカード発行手数料433.4円発生します。
SIMカード到着まで1~2営業日通信できなくなる可能性がある点と、回線を変更したとしても通信状況が良くなる保証がない点に注意してください。ほかにも、変更後の回線タイプに端末が対応するかも確認したうえで変更の手続きをおこなってください。
IIJmioを契約する際、タイプD(ドコモ)とタイプA(au回線)どちらを選ぶべき?
利用者が少ないタイプA(au回線)が安定していると言われています。ただ、筆者の実体験としてタイプD(ドコモ回線)でも著しく遅いと感じたことはありません。
SIMフリースマホを使っているならどちらの回線を選んでも大きな差はありませんが、キャリアから購入した端末をIIJmioで使う場合は注意が必要です。たとえばauで購入した端末でタイプDを契約すると電波が掴めない、もしくは掴める電波が弱い可能性があります。購入元のキャリアと同じ回線を使うのがIIJmioでは賢明な選択といえます。
