劇場版『フリクリ』公開前の予習と復習、劇中歌のまとめ

OVA『フリクリ』のthe pillowsの楽曲を劇場版公開前に復習。劇場版使用楽曲も少しまとめています。2023年8月2日更新、the pillowsライブ配信サイト情報を変更・追加しました。

9月7日（金）より劇場版『フリクリ オルタナ』、9月28日（金）より劇場版『フリクリ プログレ』が連結公開されます。
OVAの完結から17年ぶりの新作となる『フリクリ』で気になることは、劇中で使用されているthe pillowsの楽曲ではないでしょうか。
『フリクリ』は、ファンの間では「the pillowsのミュージックビデオ」と言われるほど、効果的に楽曲が使われている作品でもあります。
今回はOVA『フリクリ』の楽曲を振り返りながら、9月に公開される劇場版に使用されている楽曲をまとめていきます。

フリクリ公式サイト（公式リンク切れ）：http://flcl-anime.com/

OVA『フリクリ』the pillows使用楽曲

■1巻「フリクリ」使用楽曲、アルバムについて
1巻「フリクリ」には、名盤とも言われているアルバム「Please Mr. Lostman」や「LITTLE BUSTERS」、「RUNNERS HIGH」に収録されている楽曲が中心の構成です。
OVA1巻に使用されている楽曲はインストバージョンが多く、サントラAddictにほとんど収録されています。
「LITTLE BUSTERS」については、Addictでもオリジナルが収録されており、インストバージョンが収録されているアルバムは存在していません。
「Ride on shooting」はシングルで発売。the pillowsとしては当時過去最高のセールスを記録し、真鍋氏（Gt.）いわく「見たことのない金額が口座に…」と、テレビの取材で明らかにしています。

■2巻「ファイスタ」使用楽曲、アルバムについて
2巻「ファイスタ」では、ハイブリッドレインボウなどライブでも定番の楽曲が劇中に使われています。
「STALKER GOES TO BABYLON」は、アルバム「Please Mr. Lostman」に収録されているものをリミックスした位置づけの楽曲です。
音源は、シングル「ONE LIFE」のカップリングかサントラAddictでしか聴けない貴重な楽曲です。

■3巻「マルラバ」使用楽曲、アルバムについて
3巻「マルラバ」では、冒頭からオリジナルバージョンの「インスタントミュージック」が流れ、バトルシーンでも「Advice」のオリジナルバージョンが使われています。
記載はしていませんが、バトルシーンでは「Advice」とカバレフスキーの「ギャロップ（道化師のギャロップ）」が使われています。
3巻までの楽曲については、「Addict」があればほとんど網羅することが可能です。
4巻以降から新しく追加される楽曲は、フリクリOST2 海賊王とOST3 No.3に収録されます。

■4巻「フリキリ」使用楽曲、アルバムについて
4巻「フリキリ」は、OVAシリーズの中でも人気の高いエピソードで、劇中で使われているthe pillowsの楽曲は、OVAシリーズでは2番目に多い9曲です。
当時最新のアルバム「HAPPY BIVOUAC」の表題曲「HAPPY BIVOUAC」が冒頭で使われており、注目はバトルシーンの「Crazy Sunshine」です。
「Crazy Sunshine」はバトルシーンにて1曲フルで使われており、楽曲のテンポと映像が完璧にマッチしています。
4巻については、使用されているthe pillowsの楽曲の多さと効果的な使われ方など、全体的に満足度の高いエピソードとなっています。
前述の通り、4巻以降で追加されるthe pillowsの楽曲は、OST2とOST3に収録されていきます。
OST2 海賊王では、the pillowsの楽曲の他にオリジナルドラマが収録されています。

■5巻「ブラブレ」使用楽曲、アルバムについて
5巻「ブラブレ」では、インストバージョンの「パトリシア」と「Nightmare」が新たに使用され、バトルシーンでは「Blues Drive Monster」が1曲フルで使用されています。
アルバム「LITTLE BUSTERS」から3曲使われており、5巻のバトルシーンも「Blues Drive Monster」とマッチしていて見応え抜群の仕上がりとなっています。
フリクリのサントラからはNo.3が中心ですが、インストバージョンは収録されていないので気になるかたは注意が必要です。

■6巻「フリクラ」使用楽曲、アルバムについて
OVAのクライマックス6巻「フリクラ」では、シリーズ最多となる10曲が劇中歌として使われています。
オープニングは「カーニバル」からはじまり、多くのアーティストがカバーした「Funny Bunny」のオリジナルバージョンへのつながりも見どころです。
当時の最新シングル「I think I can」や、次回予告のみで使われていた「LAST DINOSAUR」が最後のバトルシーンを盛り上げてくれます。

劇場版『フリクリ』the pillows使用楽曲

最後に劇場版『フリクリ オルタナ』、『フリクリ プログレ』でのthe pillowsの使用楽曲について、PVや海外のファンが発信している情報をもとにまとめていきます。

劇場版『フリクリ』では公式サイトでも記載があるように、the pillowsの楽曲はいくつか再録しているみたいです。
海外ファンの情報によると、使われている楽曲のほとんどが再録されているそうで、劇場にて再録版かオリジナル版か聴き比べてみるのもおもしろいかもしれません。

公開前の未確定情報なので、他の楽曲もおそらく使われていると思います。
どのアルバムも名曲がばかり収録されていますが、アルバム「MY FOOT」と「Thank you, my twilight」は公開前に予習しておいてもよさそうです。
「MY FOOT」は全曲を通してツインギターのアンサンブルが際立っており、サウンド的にはRUNNERS HIGH以降のオルタナ寄りからポップなロックが中心に構成された1枚です。
「Thank you, my twilight」は、ニコニコ動画で”日本でいちばんダサいPV”として有名になった「バビロン天使の詩」が収録されているアルバムです。
表題曲「Thank you, my twilight」のように、シンセサイザーやキーボードを使用した楽曲も収録されており、全体的にハイファイサウンドを意識したアルバムとなっています。
その他、「Fool on the planet」はthe pillows初となるベストアルバムで、表題曲「Fool on the planet」も劇中の重要な場面で使われているとのことなので、一度は聴いておいたほうがいいでしょう。

フリクリ公式サイト（公式リンク切れ）：http://flcl-anime.com/

the pillowsのライブ動画を配信している動画サイト

Leminoにてthe pillowsのライブ映像が配信中

定額制動画配信サービス「Lemino（レミノ）」にて、the pillowsのライブ動画全編が見放題対象として配信中です。
配信中のライブ動画は全部で13本。2006年にアメリカにておこなわれたMY FOOTツアーから、結成25周年の2014年におこなわれた「25th Anniversary NEVER ENDING STORY “DON’T FORGET TODAY!”」が配信されています。

また、the pillows結成30周年を記念して制作された映画「王様になれ」も、見放題作品として配信中です。

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Leminoとは？

「Lemino」は、ドコモが提供する定額制動画配信サービスです。
すでにサービスを終了した「dTV（ディーティービー）」の後継サービスであり、Leminoとしてリブランドしました。

韓流・華流といったアジア系作品に強く、アニメ・映画・ドラマ、Leminoオリジナルコンテンツも充実しています。

一部の音楽系作品はdTVより引き継がれ、dTVで配信されていたthe pillowsのライブ映像もLeminoにて視聴が可能です。

ドコモのサービスですが、ドコモユーザーだけでなくドコモ以外のユーザーもdアカウントを取得すれば利用可能。初回に限り初月無料体験期間が設けられています。

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2009年「LOSTMAN GO TO BUDOKAN」

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「LOSTMAN GO TO BUDOKAN」は、2009年9月16日に日本武道館おこなわれた20周年記念ライブ。Ride on shooting starをはじめ、ハイブリッドレインボウやFunny Bunnyなど、OVA版『フリクリ』で使用された楽曲が多めに演奏されています。
ライブ定番となっている、Funny Bunnyのサビをオーディエンスと合唱するのは、おそらく「LOSTMAN GO TO BUDOKAN」がきっかけ。dTVで配信されているライブ映像では、まず最初に見ておきたい1本です。

2011年「BORN AGAIN」（HORN AGAINツアー）

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アルバム「HORN AGAIN」をひっさげ、2011年4月24日にZepp Tokyoでおこなわれたライブ。震災直後におこなわれたライブということで、記憶に残るライブとなっています。
アルバムのHORN AGAIN自体は、1曲目のLimp tomorrowをはじめ全体的にシリアスで、少し重ためなロックで構成されています。
ライブでは、オープニングSEが定番のKELLY’S DUCKではなく、Limp tomorrowのイントロが流れて登場するところも印象深いです。
HORN AGAINに収録している楽曲を中心に、カーニバルやサードアイ、LITTLE BUSTERSといった定番の楽曲も演奏しています。
もっとも記憶に残るできごとが、ダブルアンコールでのNo Surrender。MCから曲がはじまり、曲中でボーカルのギターに不具合が発生します。
ギターソロ中にギターをスタンドに置き、ハンドマイクでラストのサビを歌い上げる姿は、オーディエンスの心を撃ち抜いたはず。他のライブでも定番といってもよい楽曲ですが、ギターの不具合さえも演出の一部としてしまった、圧巻のNo Surrenderを見られるのはBORN AGAINだけです。

2015年「MOONDUST LIGHT FOR YOU」（ムーンダストツアー）

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活動休止と25周年を経て発売した「ムーンダスト」は、第4期に突入したthe pillows最初のアルバム。同アルバム引っさげ、Zepp Tokyoでおこなわれたツアーファイナルを収録しているのが「MOONDUST LIGHT FOR YOU」です。
表題曲である「ムーンダスト」の花言葉は”永遠の幸福”。しっとりとしたスローテンポなロックバラードで、歌詞には幸福や幸せといった直接な言葉はありませんが、ここまでの道のりとこれからを示唆するような言葉が散りばめられています。