
大手キャリアから格安SIMへ乗り換えするに気になることは、「どういう仕組みで乗り換えできるのか?」ということではないでしょうか。
大手キャリアから格安SIMへMNP乗り換えする場合、ほとんどの作業を契約者にておこなう必要があります。それでも自宅にて概ねの手順がオンラインで完結します。難しそうと感じる人も、いざ乗り換えをしてみるとあっさりと乗り換えできてしまうものです。
本記事では、大手キャリアからのIIJmioへの乗り換えを例に、乗り換えの準備から乗り換え手順まで詳しく解説します。
大手キャリア→格安SIMへMNP乗り換えする流れ
大手キャリアから格安SIMへのMNP手順は下記の通りです。
■格安SIMへの乗り換え手順
- 乗り換え先の格安SIM(MVNO)事業者の選定
- キャリアメールからGmailなどのフリーメールへ移行作業
- 乗り換えスケジュールを決める
- MNP予約番号の発行(MNPワンストップの場合不要)
- 乗り換え先の格安SIMを申し込む
- 開通手続き(APN設定)
乗り換え先の格安SIM(MVNO)事業者を選定する

まずはどこの格安SIMに乗り換えるのか、候補となる乗り換え先の格安SIM(MVNO)事業者を選定しましょう。
今回はIIJmioを選びました。決め手となったのはキャンペーンで回線と端末のセット購入が端末価格が安くなることです。月額料金も2GBや5GBが1,000円以下と安く、キャンペーンにより3ヶ月間プラン料金が割引されるのもポイントです。
なお新しい端末を購入する場合、Android→iPhoneやiPhone→Androidといったように、OSが変わってしまうとアプリによって引き継げないものがあります。たとえばLINEのLINEコインやゲームアプリのガチャで使用するアイテム(有料の石など)が該当します。
MNPをするので電話番号はそのままで、端末もそのまま利用することが可能です。格安SIMに乗り換えする際は、キャンペーンにより安く端末を購入できることも多く、格安SIMを使おうと考えている人は端末セットでの申し込みもオススメです。
キャリアメールからGmailなどのフリーメールへ移行作業

実際に大手キャリアからの乗り換えで、面倒に思えたのがキャリアメールをどうするかです。筆者の場合はキャリアメールをほとんど使っていなかったので、Gmailといったフリーメールを使うことにしました。
キャリアメールを格安SIMに乗り換え後も使いたい人は、キャリアが用意しているメールアドレスの持ち運びサービスを利用してください。メールアドレスの持ち運びサービスは月額料金が発生したり、申し込み期間が限られています。また、キャリア回線の解約後、メールアドレス持ち運びサービスでメールを送受信するために別途設定も必要となります。自身で作業ができそうか、これらの流れをチェックしておきましょう。
乗り換えするスケジュールを決める
大手キャリアから乗り換えをする際、いつ乗り換えを完了させるか考えておきましょう。

乗り換えをする月の月初から中旬までは、フリーメールに移行する作業といった乗り換え準備期間です。移転元の回線名義を変更する必要があるかなどをチェックし、スムーズに乗り換え先回線を申し込みできるようチェックしておきましょう。
大手キャリアだと家族割に加入していることも考えられるので、乗り換えによって自身が家族割グループを抜けた後の割引がどうなるかも確認しておきたいところです。
上の画像のカレンダーは中旬に乗り換え先の回線を申し込み、約1週間でSIMカードなどの製品が到着したことを想定しています。はじめてオンライン手続きで乗り換えをする場合、画像のようにスケジュールに余裕を持ったほうが安全です。
というのもauの場合はどのタイミングで乗り換えをしても月末までの料金が満額発生します。もしも月末を跨いで翌月に乗り換え先の回線が開通してしまうと、あまり使っていない旧回線のauが満額で請求されてしまうからです。
乗り換え完了のデッドラインは月末の2日前くらいに考えて、乗り換えのスケジュールを組み立ててみてください。
月末近くに乗り換えが理想とするのも、乗り換え先の回線が初月は日割りになるケースが多いからです。たとえばauを月末近くまで使うことで、乗り換え先の回線を日割りで安く使うことができ、初月に発生する携帯料金2重払いによる負担を抑えることができます。
乗り換え先の回線のSIMカードなどが到着するまでは、移転元である旧回線を普段どおり利用可能です。不通になるのは、新しいSIMカードが到着し、回線の切り替えが完了するまでの数分ほどです。
MNP予約番号の発行(MNPワンストップの場合不要)
MNPワンストップに非対応の事業者であれば、事前にMNP予約番号を発行してから乗り換え先に申し込みをする必要があります。
MNP予約番号は発行から15日間(発行日含む)となり、乗り換え先で有効期限の残りが「10日以上」や「7日以上」と決められている場合があります。MNP予約番号の発行が完了したら、すみやかに乗り換え先の回線契約をしたほうがいいです。
また、移転元によってはMNP予約番号の発行までに数日を要することもあります。事前にいつMNP予約番号が発行されるか確認しておきましょう。MNP予約番号はSMS(ショートメッセージサービス)で通知されることがほとんどです。通知方法も合わせて確認しておいてください。
乗り換え先の格安SIMを申し込む
乗り換え先の格安SIMを申し込みしましょう。前述のスケジュールだと、移転元回線を解約する月の17日もしくは18日に申し込みをおこなっています。製品の到着は早ければ3~4日ほど、遅くても1週間ほどで到着するはずです。申し込み時に不備などがあればさらに到着が遅れる可能性があることも念頭に置いてください。
MNP切り替え・開通手続き(APN設定)

IIJmioでMNP乗換をする場合は、開通センターに電話連絡をするだけです。電話連絡といっても、音声ガイダンスに従うだけで、フリーダイヤルなので通話料もかかりません。
開通センターに電話をかける際は、自宅の固定電話でもMNP乗換予定の電話番号を使ってもいいです。今回はMNP予定の番号を使って開通センターに電話をかけました。
IIJmioの場合、開通センターに電話をかけて、MNP乗換をする携帯番号と届いたSIMカードのICCID下4桁を入力するだけです。これらの手続きをすると、数分後に回線が切り替わります。
ここではauからIIJmioにMNPをしています。IIJmioの開通センターに電話して手続きが終了してしばらくすると、auのSIMカードが入っているスマホのau電波が届かなくなります。これが回線切替完了の合図です。

後はIIJmioのSIMカードを新しいスマホに挿してAPN設定をしていきます。今どきのSIMフリースマホは、プリセットで主要の格安SIM(MVNO)事業者のAPNが登録されているので、SIMカードを挿すだけで通信が可能です。
大手キャリアで使用していたスマホをSIMロック解除してそのまま使う場合、APN設定が個別で必要です。

APN設定が完了したら、格安SIMで通信が正常にできているか、適当なWebサイトへアクセスしてチェックをします。電話も発信や着信が可能か111に電話をしてみましょう。コールバックがあれば正常に電話をかけることができます。3桁番号なのでかけ間違いに注意が必要です。
ひととおりチェックが完了したら、格安SIM(MVNO)事業者ごとで提供している電話アプリや通信量をチェックできるアプリをインストールしましょう。
IIJmioの場合、通信容量などをチェックできるユーティリティアプリのみインストールすればOKです。そのほかの格安SIM(MVNO)を利用する人は、各社が提供する通話アプリやユーティリティアプリをインストールして使い始めてください。
大手キャリアから格安SIMにMNPする際、よくある疑問と回答
大手キャリアから格安SIM(MVNO)にMNP(乗り換え)する際に、よく疑問に思うこととその回答をまとめました。
乗り換えに最適なタイミング(月初・月末)はいつ?
前提として今使っている回線の事業者によります。たとえば解約した月の月額料金がいつ解約しても全額(満額)で請求されるなら、月末近くに乗り換えがおすすめです。
前述のように、乗り換えする月は移転元と移転先で料金が二重請求されます。移転先の事業者が初月料金を日割りするなら、月末近くに乗り換えることで二重請求の金額を抑えられるというわけです。
■乗り換え初月に発生する料金
- 移転元の最終料金(プラン料金・オプション料金など)
- 乗り換え先の初月料金(プラン料金・オプション料金・契約事務手数料など)
- 移転元の割賦代金(端末の残債が残っている場合)
今のスマホはそのまま使える?
キャリアで購入した端末を使っている場合、乗り換え先の通信事業者で動作確認できていれば使えます。
乗り換え先で動作確認済み端末を検索できるので、今使っている端末が使えるか調べてみてください。
キャリアメール(@docomoなど)は引き継げる?
大手キャリアから格安SIMに乗り換えする場合、キャリアメールの引き継ぎには別途持ち運びサービスへの申し込みが必要です。
現在はドコモ・au・ソフトバンクがメールアドレス持ち運びサービスを提供しています。楽天モバイルの楽メールは他社への引き継ぎはできません。
メールアドレスを引き継ぎしない人は、Gmailなどのフリーメールを利用しましょう。
回線切り替えの手続き中にスマホが使えない期間はある?
利用中のキャリアから格安SIMへの回線切り替え時に数分間使うことができません。
回線切替後に使えない人はAPN設定を見直したり、利用する端末が乗り換え先に対応しているかチェックしてみてください。
移転元にて分割払いが残っている端末代金の支払いはどうなる?
端末の残債は他社へ乗り換え後も、移転元から引き続き請求されます。

