ニコニコ迷走か『niconico(く)』発表会まとめ

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11月28日、六本木・ニコファーレにて、niconico(く)の発表会が行われました。(く)は、「クレッシェンド」の頭文字となります。
発表会では、2018年2月28日に正式サービス開始予定のniconico(く)に実装され新機能の発表を中心に、新配信システムnicocasを実際に体験することができました。
今回は、niconico(く)の発表会にて発表された新機能などについてまとめていきます。

重さと画質の改善はできていない

発表会の冒頭でドワンゴの川上会長は、「画質と重さについては完全に解決していない」と述べ、「重さや画質についてはひとつずつ対応しているが、完全に解決するまであと半年近くかかる」と、改善が難航していることを明かしました。
重さや画質の改善は、多数のユーザーが要望していただけに、この後の発表に対する雲行きが一気に怪しくなってきました。
また、動画視聴やニコニコ生放送に関する今後の改善予定は下記のとおりです。
・タイムシフト(さかのぼり視聴)とチャンネルの高画質化
・スマホアプリの高速化
・HTML5プレイヤーの高速化

niconico(く)の新機能

niconico(く)は、2020年から来た未来のストーミングサービスということで、自社開発のサーバーAkashicとDMCを用意しており、DMCサーバーは既に稼働しており、ニコニコ動画やニコニコ生放送でこれまで通りの使い方をしているとのこと。
AkashicとDMCを組み合わせることで、双方向機能の実装やリアルタイム映像合成をすることができるようになります。
双方向機能は、視聴者がゲームなどに放送を見ながら参加できるといったもので、いつの間にか消えてしまっていた「ニコ割ゲーム」が復活し、刷新されたアンケート機能として「ニコニコQ」を使用することができます。
ニコニコQは別サイトとして公開され、予め作っておいたアンケートを公開することができるようになります。

AkashicとDMCサーバーを組み合わせて追加予定の新機能は下記の通りです。
・オープニング
・エンディング
・ニコ割ゲーム
・休憩する
・引用する
・マルチカメラ
・ニコニコ新市場(しんしじょう)
・クルーズ

あのnicocasが復活

新機能が使えるインターフェイスとして2014年に登場するも数日間しか稼働しなかった「nicocas(ニコキャス)」が復活することになりました。
新機能を使うには、「nicocas」で配信する必要があるとのことで、配信と視聴についてはログインなしで利用することができるようになります。
なお、これまでのニコニコ動画の視聴とニコニコ生放送の視聴・配信についてはログインが必要です。

プレミアム会員ならではのメリットはナシ?

新機能自体、新しインターフェイスの「nicocas」を使用すれば誰でも利用できるものになることから、月額制のプレミアム会員に対してのメリットがないように見受けられます。
画質の改善や重さの改善を期待していたプレミアム会員にとって、残念な発表会になったことに変わりはないと言っていいでしょう。
プレミアム会員としてのメリットとして、今回発表されたものでは配信者に対する投げ銭システムに近いものを導入するとのことなので、ニコニコ生放送で配信している方にとっては、引き続きプレミアム会員を継続する意味があると言えます。

まとめ

「nicocas」を中心にライブ配信をする際の新機能が多く実装されることとなったniconico(く)の発表会となりました。
アンケートも87%が「良くなかった」を選んでおり、かなり厳しい結果が出てしまいました。
ユーザーが待ち望んでいる画質と重さが改善されていれば結果も変わっていたことでしょう。
12月3日に再び「nicocas」を体験できる公式放送が予定されているので、気になった方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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