
「inKONBINI: One Store. Many Stories(インコンビニ ワンストア メニーストーリーズ)」は、Nagai Industries開発のコンビニ経営シミュレーションゲームです。Steam(PC)やNintendo Switch、PS5など幅広いプラットフォームで配信されています。
本記事では、過去にコンビニで店長を務めた経験のある筆者が「inKONBINI: One Store. Many Stories(以下、inKONBINI)」のレビューします。
本記事での検証環境

- Steam版:「inKONBINI: One Store. Many Stories」
- OS:Windows 11
- CPU:Ryzen 7 5700X
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti
- RAM:32GB
inKONBINIとは
inKONBINIは1990年代のコンビニエンスストアを舞台にしたシュミレーションゲームです。コンビニが題材の経営シュミレーションゲームは他にもありますが、スタッフと客の交流に焦点を当たところがinKONBINIの特徴です。
主人公の真琴は、大学の夏休みを利用して叔母の手伝いとして田舎のコンビニを訪れます。コンビニにはいろいろな事情を抱えた客が来店し、スタッフである真琴と交流を重ねていきます。売り上げで店を大きくすることが目的ではなく、コンビニに来店する客それぞれの人間ドラマを見届けるというストーリーです。
本作は温かみのあるグラフィックと色使いが印象的です。ローファイなBGMと合わせてゲーム内ではゆったりと時間が流れ、コンビニスタッフとしての1日が楽しめる作品となっています。
開店準備からはじまる本格派シュミレーション

24時間営業のコンビニではないため、まずは開店準備が必要です。他のスタッフからの引き継ぎに目を通したり、棚の在庫を店内に補充し、売り場を整えたりと意外とやることはあります。

店内はシンプルなレイアウトで、1990年代はじめのコンビニっぽい地元の人に愛される店という雰囲気があります。現在のようにキオスク端末やマルチコピー機も設置されていません。


コンビニの開店前に商品が補充されているか、売り場が整えられているか確認します。棚にバラバラで並んでいる商品はキレイに置き直して整えます。実際のコンビニやスーパーでもおこなわれており、前出しやフェイスアップと呼ばれている作業です。

売り場を整えていると、商品が本来の場所ではないところに置かれていることがあります。たとえばチルドのおにぎりがアイスクリームコーナーに並べられていることも。取り出して本来の場所に並べ直します。売り場を見ていると、置かれている商品の棚が違うことがかなり多いです。
とくに売り場は整えなくてもゲームの進行に影響しませんが、来店客に間違えていることを教えられることがあります。ゲーム内での働き方に関しては自由度が高いです。

常温品のストック棚以外に、業務用冷凍庫にも商品の在庫が置かれています。売り場にどれだけの量を品出しできるか先にチェックするのもいいですし、とりあえず適当に在庫を売り場に持って行って並べるのもプレイヤーの自由です。
開店前におこなう準備の中心は、スタッフからの引き継ぎや売り場の整理です。制限時間はないので、ゆっくり売り場を整理しても問題ありません。バックヤードの在庫もすべて売り場に出す必要はありませんが、すべての在庫をキレイに品出しできると達成感があります。

売り場を整えたらいよいよオープンの時間です。客が来店したら、買い物する様子を眺めたり、引き続き売り場を整理したり、話しかけたりとコンビニスタッフとして自由に過ごせます。客が目当ての商品がないと尋ねられることもあり、一緒に探してあげたり、バックヤードに在庫がないか確認します。

レジ業務は商品のバーコードをスキャンしていくおなじみの方法です。操作前にはキーでレジのロックを解除する細かい演出が挟まれます。

商品の代金を受け取り、お釣りを渡します。渡すお釣りが多過ぎたりミスすると自動でやり直しするため、釣り銭の過不足は起こらない仕様になっているようです。
「inKONBINI」の評価

Steamでの評価は非常に好評となっています。作品のタイトル通り、ひとつの店で起こるストーリーに焦点を当てていることから、ストーリーが好評の要因と考えられます。
実際に本作を遊んでみて、シミュレーターとして最低限抑えるところは抑えているという印象です。遊んでいて懐かしい気分に浸れたところと、ひとりで夜勤をしているといろいろな客と交流が確かにあったと当時を振り返れました。バックヤードの冷凍庫を開けて、大量の在庫を見てうんざりする気持ちも思い出せました。
コンビニスタッフとしての日常をカジュアルに楽しむ分にはおすすめできる作品です。たくさん売り上げて店を大きくすることが目的ではないため、店が拡大していく様子を楽しみにする人は正直向いていないでしょう。
inKONBINIの価格は日本円で2,970円。今回はリリース直後の10%オフで購入しました。通常価格が3,000円ほどですが、ゲームのボリュームとしては妥当もしくは物足りないかもしれません。筆者の場合、開店前の品出しなどの作業をじっくりして時間を使いましたが、ストーリーをサクサク進めたい人であれば、あっという間にクリアできると思います。
inKONBINIを購入する際の注意点
まずinKONBINIは次のプラットフォームに対応しています。
| PC | ・Steam(DL版のみ) ・Xboxアプリ(DL版のみ) |
|---|---|
| 家庭用ゲーム機 | ・Nintendo Switch(Nintendo Switch 2対応)(DL・パッケージ版) ・PlayStation 5(DL・パッケージ版) ・Xbox One(DL版のみ) ・Xbox Series X│S(DL版のみ) |
Nintendo Switch版とPlayStation 5版ではパッケージ版が2026年6月18日に発売されます。通常版に加えて、特典つきの限定版が発売予定です。Amazonでの価格はPS5の通常版3,832円、Nintendo Switchの通常版が4,008円です。限定版のフルセットはPS5とNintendo Switchどちらも7,700円となります。

Amazonで購入する場合、Kindleのガイドブックが販売されています。AmazonでKindleのガイドブックは購入しないようにしてください。これらは非公式のガイドブックとなり、AI生成による粗悪なガイドブックです。現時点で公式のガイドブックは販売されていません。
最近は新しいゲームが発売されるとAI生成による中身のないガイドブックがAmazonに乱立するため注意が必要です。

Nintendo StoreではSwitch2版と初代Switch版それぞれが配信されています。たとえば初代Switchを持っていてSwitch2を持っていない場合、Switch2版を購入すると遊べません。inKONBINIを購入する前に、どちらのハードに対応しているか確認してからカートに入れましょう。
