
「楽天モバイル」は楽天が提供する通信キャリアです。楽天モバイルの自社回線を用いており、第4のキャリアとして選択肢に入る通信事業者です。
楽天モバイルでは物理タイプのSIMカードと端末内蔵型のeSIMを選択することができます。契約する際にどちらを選択すればよいのか迷ってしまう人も少なくないでしょう。
本記事では楽天モバイルを契約する際、物理タイプのSIMカードと端末内蔵型のeSIMどちらを選べばいいのかについて解説しています。それぞれのSIMタイプのメリットやデメリットも記載しているので、申し込み前の判断材料にしてください。
物理SIMとeSIMの違い

物理タイプのSIMカードは、端末のSIMスロットにはめ込み、端末に挿して使うICカードのことです。SIMカードには契約者情報などが書き込まれたICチップが搭載されており、端末が認識することでデータ通信や電話が使えるようになります。
eSIMは端末に内蔵されているSIMで、契約したキャリアからプロファイルをダウンロードしてeSIMに書き込むことで、データ通信や電話が使えるようになる仕組みです。
カード自体があるかないかが、SIMカードとeSIMのそもそもの違いで、例えばiPhone 17シリーズであればSIMスロットが搭載されていないためeSIM一択となります。その他の機種であれば、だいたいはSIMスロットが搭載されており、近年では物理SIMとeSIMのデュアルSIM対応機種も登場しているため、選択の幅が広がっています。
物理SIMとeSIMのメリットとデメリット
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 物理SIM | ・ほとんどのスマホが対応している ・端末側の初期設定が不要(APN自動設定対応機種の場合) ・端末間で使いまわしやすい ・長年主流のタイプで馴染みがある | ・開通までに3~7間日程度の時間を要する(オンライン申し込みの場合) ・端末側の設定が必要な場合、人によっては難しく感じる ・SIMカードの故障リスクがある ・SIMカード再発行時に手数料がかかる |
| eSIM | ・オンラインで最短即日開通 ・SIMカードの取り出し不要 ・サブ回線として運用しやすい ・発行手数料が無料の場合、初期コストを抑えられる | ・eSIM対応端末が必要 ・プロファイルのダウンロードなどを自分でする必要がある ・機種変更などの再発行時に手間がかかる |
まず、eSIMの大きなメリットはオンラインで手続きをして最短即日開通できることです。たとえば、急ぎでサブ回線が必要になった場合など、オンラインで申し込みから開通までスムーズにおこなうことができます。物理SIMカードのようにSIMスロットの取り出しが不要なので、端末の破損やSIMカードが割れるといった故障リスクを減らすこともできます。
ただし、eSIMを申し込み・契約をして利用するにはeSIM対応端末が必要です。たとえばiPhoneならiPhone XS以降がeSIM対応機種となっています。また、開通時におこなうプロファイルのダウンロードでつまずく可能性があるため、契約前に自分でできそうがよく確認してから申し込みを始めるようにしましょう。
物理SIMはほとんどの端末が対応しており、1枚のSIMカードを端末間で使いまわすような人は物理SIMカードが重宝します。端末自体が故障した際も、予備の端末や昔使っていた端末にSIMカードを挿せば回線は確保できるので緊急時にもスピーディに対応できます。また、APN自動設定対応端末であれば、SIMカードを挿すだけですぐに楽天モバイルの回線が利用可能です。
楽天モバイルでは、物理SIMとeSIMどちらも発行手数料は無料です。契約事務手数料も原則として無料なので、初期コストを抑えて契約することができます。なお、SIM交換・再発行手数料は、物理SIMの場合3,300円、eSIMであれば無料となっています。
楽天モバイルの物理SIMに向いている人
前述のメリットが大きいと思えるなら、楽天モバイルで物理SIMを申し込むとよいでしょう。ただし、SIMカードの故障などによる再発行を要する場合は3,300円の手数料が発生する点に注意してください。
いろいろな端末を使いたい人
SIMカード1枚あれば端末間の使いまわしができ、いろいろな端末に楽天モバイルの回線を使うことができます。通信ができるのは当然SIMカードを挿している端末になりますが、例えばいろいろなAndroidスマホを使うのが好きという人であれば物理SIMは重宝するでしょう。
iPhone 17やRakuten Handといった機種はeSIM専用機種ですが、それでもほとんどの機種は今も物理SIMに対応しています。SIMカードのサイズもnanoSIMサイズが主流なので、よほど古い機種でない限り、SIMサイズ変更のためにSIMカードの再発行という手続きも必要ないはずです。
機種変更や端末故障時の対応を素早くしたい人
端末が楽天モバイルのAPN自動設定に対応していれば、SIMカードを挿すだけで自動的に楽天モバイルの回線に接続してくれます。将来的に機種変更をする際も、SIMカードを新しい端末に挿すだけで、後はアプリやデータなどを移行すれば機種変更も容易に完了します。
端末が故障した可能性がある場合も、予備の端末や過去に使っていた端末にSIMカードを差し替えるだけで通信回線を確保することが可能です。予備の端末を持っていることが前提ですが、eSIMよりも故障時の対応を素早くできることが物理SIMの強みと言えるでしょう。
楽天モバイルのeSIMに向いている人
楽天モバイルのeSIMは、発行手数料無料で初期費用は初月のプラン料金やオプション料金のみと、低コストで乗り換えが可能です。
即日開通したい場合

楽天モバイルのeSIMは最短3分で申し込みができ、即日開通できることを謳っています。申し込み後の審査がスムーズにクリアできれば、すぐに楽天モバイルの回線を利用することが可能です。
物理SIMの場合は、審査や製品の受け取りなどを含めて開通までに3~7間日程度の時間を要しますが、eSIMなら製品が自宅に届けられるのを待つ必要もありません。
ただし、あくまで申し込み後の審査をスムーズにクリアした場合は即日開通ができるので、審査時に不備があれば数日かかることも念頭に置く必要があります。
iPhone 17などのeSIM専用端末を利用する場合

iPhone 17はeSIM専用の機種となるため、楽天モバイルでiPhone 17を利用するという人はeSIMの選択が必須です。
iPhone 17以外のeSIM専用端末で、すぐに思いつくのは楽天モバイルで販売されていたRakuten HandやRakuten BIGがあります。iPhone 17利用中に何かしらの理由で機種変更をする場合、eSIM対応機種にするか、eSIM非対応機種を使うならeSIMから物理SIMへの切り替え手続きが必要です。
なお、日本の市場ではeSIM専用端末の普及はまだ先と考えられますが、iPhone 17以降のiPhoneで物理SIMスロットが復活する可能性も低そうです。
楽天モバイルをサブ回線としてeSIMを利用したい場合

デュアルSIMでサブ回線に楽天モバイルのeSIMを利用するのにも最適です。デュアルSIMとは1台のスマホで2回線分を使うことができ、物理SIMがメイン回線でサブ回線にeSIMといった運用方法があります。普段は物理SIMのメイン回線を利用し、月末付近でデータ量が足りなくなった時にデータ通信を楽天モバイルの回線に切り替えるといったことができます。
もちろん楽天モバイルのeSIMをメイン回線にして物理SIMをサブ回線といった運用方法もできるので、利用する端末によるといったところです。
楽天モバイルでeSIMを契約する際の注意点
eSIMを初めて使うという場合、とくに気をつけておきたいポイントをまとめました。eSIMの申し込み自体はスムーズにできても、設定方法などをあらかじめ知っておかないと、実は使うことができなかったなどのトラブルも起こる可能性があります。
利用するスマホがeSIM対応か確認する
eSIMを利用するにはeSIMに対応している端末が必要です。また、eSIM対応端末でも楽天回線に対応している必要があるため、申し込み前に必ず利用する端末が楽天モバイルのeSIMに対応しているか確認しましょう。

AQUOS sense6を例にすると、ドコモが販売するAQUOS sense6 SH-54BはeSIM非搭載の機種です。SIMフリー版のAQUOS sense6であればeSIMにも対応することから、勘違いをしてドコモのAQUOS sense6 SH-54BでeSIMの申し込みをしてしまうと使うことができません。

SIMフリー版のAQUOS sense6 SH-M19の対応状況を見ると、eSIMに対応していることがわかります。4Gデータ通信や5Gデータ通信、APN自動設定にも対応しており、楽天モバイルのすべての機能を利用することが可能です。
同じ機種名でも販売元のキャリアによって端末の仕様が異なります。AQUOS sense6の場合、SIMフリー版や楽天モバイル版であればeSIMの利用が可能です。au版はeSIMを搭載していますが楽天モバイルでの動作未確認端末なので、eSIMを使えるという保証はありません。
同じ機種名で販売元キャリアが複数ある場合、型番などから楽天モバイルのeSIMに対応しているか申し込み前に確認しておきましょう。
eSIM利用端末をWi-Fi接続できるようにしておく

契約完了後におこなうプロファイルのダウンロードはオンラインでおこなうため、端末がインターネットに接続されている必要があります。楽天モバイルのeSIMを利用する端末がWi-Fiに接続されているか、あらかじめ確認しておきましょう。
物理SIMをメイン回線に使っていて、サブ回線に楽天モバイルのeSIMを契約するケースであれば、物理SIMのメイン回線でプロファイルのダウンロードをすればOKです。それでも万が一に備えてWi-Fi接続しておくことを推奨します。
