mineo(マイネオ)はオプテージが提供する格安SIMサービス。ドコモ・au・ソフトバンクの回線から選択できるトリプルキャリア対応が特徴です。
格安SIMとしては名前の通ったサービスですが、mineoにもメリットとデメリットがあり、とくにデメリットを理解して契約しないと、損をしたり思っていたサービスではなかったということも少なくありません。
本記事では、これからmineoを契約しようと考えている方にむけて、mineoのメリット・デメリットをまとめました。
mineo公式サイト:https://mineo.jp/
目次
mineoのメリット
mineoのメリットをまとめました。
1.大手キャリアより月額料金が安い
格安SIMというだけあって月額料金は大手キャリアより安くすることができます(料金プランは後述)。
一般的な音声+データ通信SIMなら1,298円(税込)から利用することができます。
2.最低利用期間なし
mineoには最低利用期間がありません。
最低利用期間がないということは、サービスが気に入らなければいつでも解約することができるということです。
3.使用するスタイルに合わせた料金プランを用意
mineo料金プラン | 月額料金 |
1GB | 1,298円~ |
5GB | 1,518円~ |
10GB | 1,958円~ |
20GB | 2,178円~ |
*音声通話SIMの月額料金です *ドコモ、au、ソフトバンクの3回線を提供 *表の価格は税込です |
mineoでもっとも利用されている「マイピタ」というプランで、音声通話SIMの料金プランを表にまとめました。
ライトユーザーに最適な1GBプランから、中容量の20GBプランを用意。20GBプランについては、大手のオンライン専用20GBプランよりも安く提供されています。
4.mineoユーザーとデータ容量を分け合えるフリータンク機能
フリータンク機能は、mineoユーザー同士で余ったデータ容量を分け合うことができるサービスです。
たとえば、Aさんが余らした1GBの容量をフリータンクに入れて、データ容量を使い切ってしまったBさんがフリータンクのデータ容量を使うといったことができます。
フリータンク機能は、マイネ王に登録してeoIDと連携をすれば無料で利用することができます。
ユーザー同士が助け合うイメージのフリータンク機能は、今のところmineoだけが提供しているサービスです。
5.家族でデータ容量を分け合える
余ったデータ容量は、パケットシェアで翌月に家族みんなで分け合うことができます。
当月に余ったデータ容量の繰り越しは、翌月末まで使うことが可能です。
6.わからないことはみんなで相談 ユーザーフォーラム「マイネ王」
初期設定がわからない、SIMロック解除って何?といった疑問や悩みをユーザー同士で相談・解決する「マイネ王」を利用することができます。
Windowsでいうところのマイクロソフトコミュニティにあたる感じのユーザーフォーラムです。
一応、メリットにあげましたが「マイネ王」自体にそこまで大きなメリットは感じない印象です。
質問内容があまりにも初歩的だと適当にあしらわれることもあり、初心者には優しくないと言ってもいいでしょう。
フリータンク機能を利用するのなら、「マイネ王」への登録が必須とだけ覚えておきましょう。
mineo公式サイト:https://mineo.jp/
mineoのデメリット
ここからはmineoのデメリットについて解説します。
デメリットをよく理解しておくことで、契約する前の心構えを持てるでしょう。
1.通信速度は速いとは言えない
格安SIMのデメリットとしてよく挙げられる通信速度ですが、mineoも時間帯によっては通信速度が低下しがちです。
とくにランチタイム(12時~14時)はウェブすらまともに見れなくなることがあります。
ただ、通信を行う場所や時間にもよるので、ずっと遅いというわけではありません。
速さにこだわるのであれば、ahamoやLINEMOといった大手キャリアのオンライン専用プランも選択の余地があります。
2.フリータンク利用の条件が複雑
メリットにも挙げたmineoユーザー同士でデータ容量を分け合うサービス、フリータンク機能の利用条件が複雑です。
複雑化したのは、データ容量を引き出してばかりのユーザーがいたり、”助け合う”という場ではなくなったからと言われています。
フリータンク機能の利用条件は下記の通りです。
・引き出したデータ量の合計が、預けたデータ量の合計を上回る場合、1,000MB(1GB)以下にならないと引き出せない。
・データ量の引き出し可能期間は、毎月21日~月末日の1日前
引き出したデータ量は即反映せず、毎日23:59までに引き出されたデータ容量が、翌日中にeoID連携中の残容量に反映されます。
マナーというか、自分勝手なユーザーがいたのでこういったルールが出来てしまうことになりました。
また、データ容量を引き出した際に「一言メッセージ」のようなものを投稿しないといけません。
3.初心者に優しくない「マイネ王」
ユーザーフォーラムである「マイネ王」もメリットに挙げましたが、使い方によってはデメリットというよりも気分を悪くする可能性があります。
「マイネ王」は、ユーザー同士がわからないことを相談し合って解決する場なのですが、初歩的な質問をしてしまうと適当にあしらわれることがあります。
筆者も「マイネ王」をよく閲覧しているのですが、「その言い方はあんまりでは…」というような心ない言葉が質問者に投げかけられているのを見受けます。
どちらかというと”常連同士の馴れ合いの場”という印象が強いので、困ってもあてにしないようにしたいです。
メリットとデメリットのまとめ
mineoの大きなメリットは最低利用期間がないということです。
フリータンク機能や「マイネ王」に関しても、メリットではありますが使い方によってはデメリットになってしまいます。
格安SIMを契約する場合、どうしても通信速度が気になってしまいますが、mineoはドコモ系ではまだマシというところです。使えないことはないけど、使えない時はとことん使えない。職場で使うなら「12時の昼休憩はフリーWi-Fiを使ってうまく低速を回避する」といったような工夫が必要になりそうです。
ユーザー同士の繋がりが他の格安SIM(MVNO)事業者よりも強くなっていることも特徴であり、mineo側が用意しているいろいろなサービスを「ユーザー同士で好きに使ってね」といった印象が強かったです。
これからmineoの契約を検討している方は、どのようににmineoの格安SIMを利用していくかというイメージを持っておいた方がいいでしょう。
手厚いサポートを希望するというのなら、ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアを使い続ける方がハッキリ言って安全です。
いずれにせよ、格安SIMを契約するのなら毎月の料金が安くなる分、通信速度は妥協するといったある程度のことを割り切る必要があります。