
「マインクラフト(以下、マイクラ)」には、サブスクリプションサービスの「Realms(レルムズ)」が用意されています。
「Realms(レルムズ)」には統合版(Bedrock Edition)専用に2プラン、Java版専用の1プランがあり、それぞれ加入前に知っておきたいポイントがあります。
そもそも”Realms”とはどういうサービスなのかよくわからないという人もいるでしょう。
本記事ではマイクラの”Realms”について解説。統合版(Bedrock Edition)専用RealmsとJava版専用Realmsの違いなどもまとめています。
Realms(レルムズ)とは?

Realms(レルムズ)は、マイクラにおける有料のマルチサーバーです。Realmsサーバー内にワールド設置し、そこに自分や他のプレイヤーを招待してマルチプレイができます。
新しくRealms内にワールドを作成できることはもちろん、既存のワールドをRealmsにエクスポートすることも可能です。
ローカルで作成したワールドにフレンドを呼べるのは、自身がマイクラで遊んでいる時のみですが、Realmsだと常時稼働しているので、24時間好きな時に自身やフレンドが同じワールドで遊べることが最大の特徴です。
Realmsのプランを比較
前述のとおり、Realmsには統合版(Bedrock Edition)専用が2プラン、Java版専用プランがあります。
遊んでいるマイクラが統合版かJava版によって加入できるRealmsサーバーが異なるため、加入時に注意が必要です。
統合版Realmsの場合
統合版(Bedrock Edition)Realmsプラン | ||
---|---|---|
プラン名 | Realmsコア | Realmsプラス |
月額 | 470円 | 930円 |
参加人数 | 自分+フレンド2人 (合計3人) | 自分+フレンド10人 (合計11人) |
招待人数 | 制限無し | 制限無し |
稼働時間 | 24時間365日 | 24時間365日 |
世界スロット | 3つ(同時稼働は1つ) | 3つ(同時稼働は1つ) |
クロスプレイ | 統合版同士で対応 | 統合版同士で対応 |
自動バックアップ | 対応 | 対応 |
無料期間 | ✕ | 初回30日間 |
Marketplace Pass | 含まない | 含む |
統合版(Bedrock Edition)専用Realmsのプランをまとめました。各プランの大きな違いは参加人数で、Marketplace Passが含まれていることも違いです。基本的には同時参加する人数でプランを決めるとよいでしょう。
どちらのプランにも世界スロットが3つあるため、ひとつのRealmsサーバー内に3つまでワールドを設置することが可能です。ただし、Realmsで稼働できるのはひとつまで。ワールドを3つ設置したとして、入れるのはひとつだけで、残りのワールドはデータのみ保持して休止状態となります。
たとえば今遊んでいるワールドに飽きたら、ワールドのデータはそのままにして、新しくRealmsにワールドを作成といったことができます。
なお、統合版RealmsではRealmsプラスのプランのみ、初回無料期間がついてきます。統合版マイクラを遊んでいるハードによって無料期間の適用有無ことが異なるため、詳しくは以下の関連記事をご参照ください。
Java版Realmsの場合
Java Edition版Realmsプラン | |
---|---|
プラン名 | Realms for Java |
月額 | 904円 |
参加人数 | 自分+フレンド10人 (合計11人) |
招待人数 | 制限無し |
稼働時間 | 24時間365日 |
世界スロット | 3つ(同時稼働は1つ) |
クロスプレイ | Java版同士で対応 |
自動バックアップ | 対応 |
無料期間 | 初回30日間 |
Java版のRealmsは1プランのみ。Java版で遊んでいるフレンドが多い場合は、Java版Realmsを選ぶとよいでしょう。基本的にJava版マイクラはPCで遊ぶことが前提なので、MODなどにも対応しています(Realmsを利用する場合、サーバーに導入するタイプのMODは使用不可)。
Java版はクロスプレイに対応しておらず、Java版マイクラのプレイヤー同士で遊ぶことができます。そのため、フレンドが統合版という場合、Java版のRealmsサーバーに招待できない点に注意が必要です。
通常のマルチプレイとの違い
通常のマルチプレイでは、ワールド作成者がオンラインでなければ他のプレイヤーはワールドに入れません。Realmsを利用すれば、ワールド作成者がオフラインでも招待されたフレンドは自由に出入りできます。Realmsを利用することで安定したマルチプレイを楽しめることが、通常のマルチプレイとの違いです。

たとえば統合版の場合、ワールド作成者がオンライン(マイクラで遊んでいる状態)であればフレンドを呼んで遊ぶことができます。

しかし、Realmsを使用しないマルチプレイは、ワールド作成者がオフラインの状態だとフレンドはそのワールドに入ることができません。

Realmsにワールドを設置することで、ワールド作成者がオフラインでも招待されたフレンドなら自由に出入りすることが可能です。
ワールド作成者が寝ていたり出かけている間もマイクラを常時起動していれば、Realmsを利用していなくてもフレンドはワールドに出入りができますが、何らかの理由でマイクラが落ちたりするとフレンドがワールドから追い出されてしまいます。
そのため、マイクラ統合版をRealms非導入の状態で起動し続けるというのは、フレンドが安心して遊ぶことを考慮するなら現実的とはいえません。
Realmsのメリット
Realmsに加入しようか迷っている人は、以下のメリットを判断材料としてみてください。
- 専門知識がなくても、簡単に24時間稼働のサーバーを利用できる
- ワールド作成者がオフラインでもフレンドが自由に参加可能
- 統合版なら異なるプラットフォーム(PC、Switch・Switch2、PS4・PS5、iPhone/Androidなど)間でのクロスプレイに対応
- 自動バックアップやワールドスロット機能でデータ管理が容易
実際にRealmsを利用してみて、とくに統合版マイクラはRealmsの恩恵が大きいです。たとえばRealmsを利用しない場合で、SwitchユーザーのワールドへPCで参加すると、遅延などがあって快適に遊べないケースがあります。SwitchとPCのようにハードの性能差がある際のマルチプレイでも、Realmsなら双方が比較的快適に遊べる点がメリットといえるでしょう。

自動バックアップが頻繁におこなわれています。作成したトラップなどの装置によってワールドの動作が不安定になったり、バグなどでアイテムが消失したといった問題が発生した場合でも、問題発生前の状態に復元することが容易です。
Realmsのデメリット
Realmsはメリットだけでなくデメリットもあるため、デメリットについても把握しておきましょう。
- 月額料金が必要(一般的なレンタルサーバーも同様)
- 同時参加人数に上限あり
- MOD導入の自由度が低い
- 大人数でのプレイには不向き
Realmsのデメリットは月額料金が必要なことですが、一般的なゲーム用のレンタルサーバーでも月額料金が発生します。
レンタルサーバーは年額を12ヶ月で分割し、月額料金として記載されていることも多く、初期費用が思ったより必要だったというケースも耳にします。
招待こそ無制限にできますが、同時に遊べるのはワールド作成者を含めた11人まで。将来的に20人や30人といった人数で大掛かりな遊び方をしてみたいという場合、Realmsは不向きであるといえるでしょう。
統合版ユーザーであればRealmsがおすすめ
コンソール機でも遊べるマイクラ統合版は、比較的ライトなユーザー層が多い印象であるため、統合版をフレンドと思いっきり遊ぶのであればRealmsの利用がおすすめです。
前述のとおり、参加人数の制限や金銭的な負担などはデメリットになりますが、専門知識不要で24時間出入り可能なサーバーを利用できることは大きなメリットです。
Switchやスマホといった性能面に不安があるプラットフォームでも、外部サーバーにワールドを設置することで動作の安定に期待ができます。
ただし、ワールド内で動物を増やしたり、自動装置を設置し過ぎると外部サーバーであっても動作が重くなる可能性があります。
これはサーバーでの処理は追いついているものの、利用しているハードでの描写が追いついていないことが主な原因です。