
iPhoneには、電話やLINE、Discordといった通話の際に用いる「マイクモード」が搭載されています。
マイクモードは、「標準」「声の分離」「ワイドスペクトル」3つのモードで構成されており、通話する状況に応じて使い分けることが可能です。
一般的な通話の場合、マイクモードは「標準」で問題ありませんが、周囲の雑音などが気になる時はマイクモードを変更することで、相手にクリアな音声を届けることができます。
本記事では、iPhoneのマイクモードの設定方法、変更方法を紹介。「標準」「声の分離」「マイクスペクトル」各モードの使い分け、それぞれの効果の違いについても解説しています。
マイクモードを変更するには

マイクモードを変更するには、電話やLINE、Discordといったマイクを用いるアプリを利用中、画面の右上を下へスワイプ。コントロールセンター表示されるので、「マイクモード」の項目をタップします。
「標準」「声を分離」「ワイドスペクトル」の3つから選択ができ、基本的には「標準」が選択されていればOK。通話相手から周りの音で声が聞こえないなど指摘があった場合、「声を分離」を選択するといいでしょう。
マイクモードが利用できない時は?
使用しているiPhoneがマイクモードに対応していないなど、場合によってはマイクモードを設定できないことがあります。
iPhoneでマイクモードが利用できない時に考えられる原因をまとめました。
マイクモードを利用するための条件を確認
マイクモードは、前提としてマイクモードに対応しているiPhone、マイクモードに対応しているiOSバージョンのインストールが必要です。
マイクモードに対応している以下の条件にあてはまっているか確認してみてください。
■対応機種
- iPhone XR、XS以降のiPhone
- iPhone SE 第2世代以降のiPhone
■対応iOS
- iOS 15以降→マイクモードを利用するための最低条件
- iOS 16.4以降→通話中に「声を分離」を使うための条件(ワイドスペクトルは電話での通話に利用不可)
- iOS 18以降→「自動マイクモード」を使うために必要な条件
マイクモードに対応している機種と対応するiOSをインストールしていることが条件となるため、古い機種を使っている場合、マイクモードに対応するiOSをインストールしていても使えない場合があります。
インストールされているiOSは、「設定アプリ」のメニューから、一般
→情報
の順に進み、「iOSバージョン」の項目で確認をしてください。使用している端末も「機種名」の項目に記載されているのであわせて確認しておきましょう。
マイクモードに対応するアプリを使っていない

マイクモードに対応するアプリを使っていない時は、コントロールセンターを開いてもマイクモードの項目は表示されません。
■補足
筆者の環境だと、iOS標準搭載の電話アプリ、LINE、Discordでの通話中にコントロールセンターを開くと、マイクモードの表示が確認できました。
マイクモードの各モードで変わる効果の違い

マイクモードの「標準」「声を分離」「ワイドスペクトル」がどう違うのか、各モードで変わる効果について解説します。
効果 | 利用シーン | |
---|---|---|
標準 | 一般的な音声処理をおこなうとされており、周囲の音などもそれなりに拾ってしまうモード | 自宅にいる時など、周囲の音が気にならない場所 |
声を分離 | 周囲の音を遮断し、自身の声が優先的に拾われるモード | 外にいる時など、自分では制御できない雑音が入る場所 |
ワイドスペクトル | 周囲の雑音が遮断されないとされており、広範囲の音や音声を拾うモード | ひとつの端末で複数人で会話をする際など |
マイクモードそれぞれの効果をまとめました。各モードで明確に違いがあるため、シーンに応じて使い分けることで快適に通話をすることができるでしょう。
前述のとおり、マイクモードを切り替えは対応しているアプリの利用中に限られます。代表的なアプリとしてLINEやDiscord、Apple純正アプリであるFaceTimeが挙げられます。