DTM(ディーティーエム)は、Desktop Top Music(デスクトップミュージック)の略で、PCで音楽を制作することの総称です。
DTMをはじめるには、PCだけでなくDAWソフト、オーディオインターフェイスといったいろいろな機材が必要で、すべて揃えるとそれなりの出費をしてしまいます。
本記事では、これからDTMをはじめてみたいけど何が必要かわからない、最初はあまりお金をかけたくない人に向けて、DTMをはじめるために最低限必要な物をまとめています。
目次
DTMをはじめるために最低限必要な物は?
極端な話、DTMを始めるのならディスプレイやマウス、キーボードといったPC一式、後はDAWソフトがあればOKです。
ギターやマイクなどの音を取り込むためのオーディオインターフェイスも、後々必要だと思った時に購入すればいいでしょう。
PCのOSはWindowsかMacどちらがいい?
クリエイティブな作業をするというとMacのイメージがあると思います。
今となってはWindowsでも問題なく音楽制作が可能です。
Macの方が良いと言われている理由に、Mac向けのDAWソフトの多さが挙げられますが、Windows向けのDAWソフトも多く用意されています。
Macなら無料のGaragebandというソフトも使えて、必要な物を揃えた時に”映える”という意味ではMacの選択肢もアリかもしれません。
PCのスペックはどれくらいがいい?
PCのスペックは、とりあえずDAWソフトが最低限動作するスペックにしたほうがいいでしょう。
DAWソフトはDigital Audio Workstation(デジタルオーディオワークステーション)の略。DAWソフトなら「Cubase(キューベース)」が有名どころでしょうか。
Cubase Pro 13最低動作環境 (Windows) | |
OS | Windows 10以降 |
CPU | Intel Core i5 |
メモリ | 8GB |
必要ストレージ | 75GB |
グラフィックス | Windows 10対応グラフィックボード |
Cubase Pro 13を例に、最低動作環境を簡単にまとめました。
これからPCも購入するということであれば、必要スペック自体は十分満たせているものばかり販売されていると思います。
DTMで使うPCを購入するポイントはメモリとストレージで、Cubaseの動作だけなら8GBで十分ですが、PC全体の動作に関わるパーツなので、できれば最低でも16GB欲しいところです。
Cubaseのインストールに75GBの空きストレージが必要で、プラグインなどを追加していくことを考慮すると500GB以上、もしくは1TB以上のストレージがあればかなり余裕ができるはずです。
DAWソフトとは?DAWソフトは何がいい?
前述のとおり、DAWソフトはDigital Audio Workstation(デジタルオーディオワークステーション)の略です。
音楽を制作するためのソフトで、DAWソフトがないとDTMをはじめることができません。
「Cubase(キューベース)」は、ヤマハの子会社であるSteinberg(スタイングバーグ)が開発するDAWソフト。世界的に使われているDAWソフトで、DTMに興味がある人なら一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。
基本的にCubaseがあれば、MIDI編集や録音、ミックスといったひと通りの作業がおこなえます。
Cubaseには製品グレードがあり、最上位グレードになるほど搭載するプラグインの数やトラック数が増えていきます。
トラック数については入門グレードであるElementsでも48トラックあるので、トラック数が足りないということはないはずです。
FL Studioも世界的に使われているDAWソフトで、とくにダンスミュージックを制作したいというユーザーに人気です。
世界的にといっても日本ユーザーが少なめなので、使い方の解説を検索しても欲しい答えがないこともしばしば。というのも、2024年までUIが日本語に対応していなかったことも理由のひとつと考えられます。
前述のCubaseよりも最低動作環境のハードルが低く、持っているPCのスペックに自信がない人にも使いやすく、ソフト自体の価格も最上位グレードで3万程度と比較的安価といえます。
また、ソフトウェアのアップデートも無料なことも特徴(エディションのアップグレードは有料)。日本語化対応したこともふまえ、長く使っていくという意味では安心して使っていけそうです。
無料のDAWソフトはダメなの?
DAWソフトには多くの無料ソフトがあり、気軽にDTMを楽しみたいという人には重宝するでしょう。
無料ソフトの場合、トラック数が極端に少ない、外部のプラグインが使えないなど、使い勝手が悪かったりすることがあります。
いくつか無料のDAWソフトを見て、実用的なソフトを挙げるとしたら「Cakewalk by BandLab」です。
「Cakewalk by BandLab」は、有料の「Sonar」というDAWソフトをベースに無料化したソフト。アカウント登録が必要であったりするものの、無料で利用する分には十分な機能が備えられているソフトといえます。
本記事で紹介したCubaseも60日間無料体験が可能なため、将来的に購入するのか、じっくりと無料で使い続けるのか、自身の使い方で必要なDAWソフトを決めるといいでしょう。
実際のところ、どのDAWソフトを使ってもUIの違いなどはあるものの、ある程度1本のDAWソフトを使うことができれば他のDAWソフトでもすぐに馴染むことができるはずです。
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