新料金プラン対応、シェア率上位のIIJmioとOCNモバイルONEを比較。2021年4月9日更新。
新料金プランの提供がはじまったIIJmioとOCNがモバイルONE。シェア率上位の格安SIM(MVNO)事業者というだけあって、最終的にどちらを利用しようか迷う人が多い印象です。
格安SIM(MVNO)事業者を選ぶポイントとしては、月額料金とサービス内容、取扱い端末を重視したいところです。
今回は、IIJmioとOCNモバイルONEについて比較していきます。
目次
IIJmioとOCNモバイルONEの特徴を比較
まずは、IIJmioとOCNモバイルONEの特徴について比較していきましょう。
IIJmioは、現在のように格安SIMやMVNOという言葉が世の中に浸透する前から法人向けとしてサービスを展開。技術力の高さが自慢の格安SIM(MVNO)サービスです。
一方OCNモバイルONEは、NTTグループという安心感のある格安SIM(MVNO)サービスで、はじめて格安SIMを使うという人に選ばれています。
IIJmio | OCNモバイルONE | |
概要 | ・技術力に自信アリ、 格安SIMの老舗 ・eSIMを提供 ・バースト機能をいち早く導入 ・ドコモ/au回線間で、 データ量の分け合い可能 ・取扱機種数No.1 | ・安心のNTTグループ ・豊富なデータプラン ・使い方に合わせて選べる 通話かけ放題OP ・音楽アプリのカウントフリーあり ・端末セットが業界No.1の安さ |
回線種類 | ドコモ/au | ドコモ |
最低利用期間 | 12ヶ月 (音声SIM) | なし |
即日MNP | 対応 | 対応 |
音声 最安プラン | 2GB税込858円~ | 1GB税込770円~ |
かけ放題 オプション | あり | あり |
支払方法 | クレジットカードのみ | クレジットカード/口座振替 |
IIJmioとOCNモバイルモバイルONEは、回線の種類と最低容量、支払い方法に違いがあります。
IIJmioは回線の種類をドコモとauから選べるマルチキャリアに対応。こだわりがなければドコモ回線を選べばOKです。
au回線を選ぶメリットは、ドコモ回線よりも利用者が少なめで、混雑時間帯でも安定した通信に期待が持てます。
auで使っていたスマホをそのまま使いたいという人も、auを選ぶといいでしょう。
データの最低容量は、IIJmioが2GBから、OCNモバイルONEは1GBからとなります。
最安プランを比較すると、料金自体に大きな違いはありませんが、1GBあたりの料金を計算するとIIJmioが税込429円から。1GBあたりで考えるとIIJmioのほうがお得感はあるといった印象です。
もちろん、1GBや2GBじゃ足りないという人もいるでしょう。
次の見出しから料金プランについて比較していきます。
IIJmioとOCNモバイルONE、新料金プランを比較
IIJmio新料金プラン | 月額料金 |
2GB | 780円(税込858円)~ |
4GB | 980円(税込1,078円)~ |
8GB | 1,380円(税込1,518円)~ |
15GB | 1,680円(税込1,848円)~ |
20GB | 1,880円(税込2,068円)~ |
*音声通話SIMの料金 *ドコモ、au回線を提供 |
まずはIIJmioの新料金プランを見ていきます。
IIJmioの新料金プランは、2GB~20GBまでの選べる5プランを用意。最大容量である20GBプランでも税込2,068円からと、大手の新ブランドよりも安く利用することができます。
もともとIIJmioは3GB、6GB、12GBの3プラン提供でしたが、新料金プランで月額料金の大幅な値下げと選べる料金体系となりました。
新料金プラン | 月額料金 |
1GB | 700円(税込770円)~ |
3GB | 900円(税込990円)~ |
6GB | 1,200円(税込1,320円)~ |
10GB | 1,600円(税込1,760円)~ |
*音声通話SIMの月額料金です *ドコモ回線のみ提供 |
次にOCNモバイルONEの新料金プランは、1GB~10GBまでの4プランを用意。低容量で十分というユーザーにぴったりの料金体系となっています。
旧料金プランよりも全体的に値下げが実施されており、「OCN 光サービス」とセットで利用すると割引きになる「OCN光モバイル割」も継続中です。
「OCN光モバイル割」は、毎月税込220円割引きされるサービスで、SIMカード最大5回線まで適用されます。
IIJmioとOCNモバイルONEの通信速度について
格安SIMで気になることは、ネットを使う際の通信速度ではないでしょうか。
ネット速度については、IIJmioとOCNモバイルONEどちらもそれなりといった印象です。
現状、格安SIMだからネットが遅いというデメリットは解消されつつありますが、時間帯によっては不安定です。
とくに朝や昼、夕方といったピークタイムは遅くなる傾向は今も変わりありません。
新プランの提供により、速度が改善

OCNモバイルONE速度テスト(旧プラン)
IIJmioとOCNモバイルONEについては、新料金プランでネット速度が改善されている印象です。
画像は旧プランのピーク時間帯に測定したもので、メールやLINEといった軽い通信なら問題ありませんが、動画を視聴する分には途中で読み込みが発生したりしそうです。

OCNモバイルONE新料金プラン夕方速度
OCNモバイルONEの新料金プランを使って、帰宅ラッシュ時の通信速度を計測してみました。
旧プランよりも速度が向上していることがわかります。
混み合う時間帯でも10Mbpsを超えていれば、今あるスマホコンテンツはだいたい楽しめるはずです。
IIJmioに関しては、新料金プランによりネット速度を見直すことが明言されています。
ただし、体感できるくらい爆速になるのではなく、通信がはじまった際の初速をチューニングするとのことです。
新しいスマホとセットで購入がおすすめ
格安SIMは、SIMカードだけで申込めますが、新しいSIMフリースマホとセットで申込むことができます。
その理由として、格安SIM(MVNO)事業者で購入できるスマホは他のECサイトよりも安く販売している傾向にあるからです。
最近のSIMフリーAndroidスマホなら、事業者ごとのAPNがプリセットとして登録されており、自身でおこなう開通作業が簡単になっていることもポイントです。
キャリアで購入し、使い慣れたスマホをそのまま使うのもアリですが、せっかくなので新しいスマホを購入して心機一転するとよいかもしれません。
IIJmioは取扱機種数No.1
IIJmioは、取扱機種数が他の格安SIM(MVNO)事業者よりも圧倒的に充実しています。
ハイエンドからミドルレンジまで幅広い機種を選ぶことができ、キャンペーンによっては税込1円で購入することも可能です。
中古iPhone、未使用品iPhoneも取り扱っているので、格安SIMでiPhoneを使いたいという人にも最適です。
IIJmio公式サイト:https://www.iijmio.jp/
OCNモバイルONEはとにかくスマホを安く購入できる
OCNモバイルONEは、ほとんどのスマホを特価にて販売しています。
特価で購入できるのは初回のみで、音声SIMカードと端末をセットでの申込みが必要です。
キャンペーンが開催されるとさらに安くなり、争奪戦が繰り広げられるほどです。
キャンペーンを開催していない時も、新機種が発売されたらすぐに在庫切れとなり、回転の早さがネックといえます。
OCNモバイルONE公式サイト:https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html
IIJmioとOCNモバイルONEの通話料を比較
大手キャリアから格安SIMに乗り換える人の多くは、電話とネットが使える音声通話SIMを申込むのではないでしょうか。
通話はLINEで済ませるという人も、たまに普通の電話をかけることがあると思います。
そこで気になる通話料ですが、IIJmioとOCNモバイルONEの通話料はどちらも税込22円30秒。専用の通話アプリを利用すると、税込11円/30秒の半額となる仕組みです。
IIJmio | OCNモバイルONE | |
通常通話料 | 税込22円/30秒 | 税込22円/30秒 |
専用アプリ利用時 | 税込11円/30秒 | 税込11円/30秒 |
通話定額・かけ放題 | ・誰とでも3分&家族と10分 →税込660円/月 ・誰とでも10分&家族と30分 →税込913円/月 | ・10分かけ放題 →税込935円/月 ・トップ3かけ放題 →税込935円/月 ・かけ放題ダブル →1,430円 |
備考 | 家族と10分・30分は、同一mioIDでの通話が対象 | かけ放題ダブルは、10分かけ放題とトップ3かけ放題をパッケージしたオプション。 10分以内の国内通話が回数無制限で0円に。 さらに10分超過分も国内通話料上位3番号の通話料が0円。 |
よく電話をかけるという人向けに、かけ放題のオプションが各社に用意されています。
普段どれだけ電話をかけているのか、あらかじめ把握したうえで申込むといいでしょう。
月額制のオプションなので、最初は加入しなくてもOK。後から追加で申込むこともできます。
OCNモバイルONEは専用アプリ不要で通話料金半額に
OCNモバイルONEでは2021年4月7日(水)以降、専用の通話アプリ不要で通話料金が半額となります。
つまり、スマホにインストールされているデフォルトの通話アプリでも税込11円/30秒で通話することができというわけです。
ほとんどの格安SIM(MVNO)事業者は、専用の通話アプリを提供しており、専用アプリが不要になることで大きなメリットを得られます。
たとえば、コールバックする際にうっかり通常の電話アプリを使ってしまって、税込22円/30秒でかけてしまったということが、格安SIMを使っているとよく起こります。
アプリの使い分けだけで通話料が税込22円/30秒になるのか、税込11円/30秒になるのかは大きな違いだといえるでしょう。
データ容量の分け合いや繰り越しを比較
家族で使うならデータ容量の分け合い、ひとりで使うなら余ったデータ容量の繰り越しも、ムダなくデータ容量を使うために重要です。
IIJmioとOCNモバイルONEでは、データ容量の分け合い・繰り越しに対応しています。
余ったデータはどちらも翌月まで繰り越すことが可能です。
データ量繰り越し比較 | ||
事業者名 | IIJmio | OCNモバイルONE |
データ量繰り越し | ◯ | ◯ |
繰り越し期限 | 翌月まで | 翌月まで |
申込み | 不要 | 不要 |
IIJmioとOCNモバイルONEの支払い方法について
最後に、IIJmioとOCNモバイルONEの支払い方法について解説していきます。
IIJmioの支払いはクレジットカードのみに対応しており、OCNモバイルONEは口座振替とクレジットカード両方に対応しています。
クレジットカードで支払いができるのであれば、クレジットカードで支払うほうが開通までの時間はそれほどかかりません。
OCNモバイルONEの場合、口座振替を選ぶことはできますが、電話での申込みや開通までに時間がかかるのがネックです。
クレジットカードを持っていないなどの理由で、口座振替を希望するのであれば、OCNモバイルONEのカスタマーセンターへ問い合わせるといいでしょう。
ちなみに、OCNモバイルONE以外にも、UQモバイルやY!mobile、楽天モバイルで口座振替を支払い方法として選択することができます。
気になる方は、関連記事をご参照ください。
まとめ
今回は、格安SIMでシェア率上位のIIJmioとOCNモバイルONEを比較してきました。
多くのユーザーに選ばれている格安SIM(MVNO)事業者なので、どちらが優れているとは言いづらいところがあります。
新しいスマホが安く買えるのならOCNモバイルONEを選んでもいいですし、シンプルに格安SIMをはじめたいというならIIJmioを選ぶといった感じで、自身に刺さるポイントがあるかないかで決めるといいでしょう。
また、月額料金の割引キャンペーンやスマホ本体の端末代金を値引きしてくれるキャンペーンも実施中ので、ひとまずIIJmioとOCNモバイルONEの公式サイトを覗いてみることをオススメします。
IIJmio公式サイト:https://www.iijmio.jp/
OCNモバイルONE公式サイト:https://www.ntt.com/personal/services/mobile/one.html