今からでも遅くない。SIMフリースマホ入門。
「SIMフリースマホ」は、特定の通信事業者にとらわれず、好きな通信事業者のSIMカードを使えることが特徴です。
何となく「SIMフリースマホ」と聞いたことがあっても、実際にどういう機種があるのか、どのように活用すればいいのか、わからないことだらけだと思います。
今回は、SIMフリースマホについて活用方法などを徹底解説。人気のSIMフリースマホまで紹介していきます。
目次
SIMフリースマホの基本
まずSIMフリースマホは、ドコモやau、ソフトバンクといったキャリア以外で販売しているスマホという認識でOKです。
どこでSIMフリースマホを買えるかということですが、格安SIM(MVNO)事業者や家電量販店のSIMフリースマホ売り場、AmazonなどのECサイトで購入できます。
・いろいろな通信事業者のSIMカードが使えるスマホ
・SIMロック解除したスマホをSIMフリースマホと呼ぶことも
・格安SIMとの相性が良い
・ECサイトや家電量販店など、販路が豊富
キャリアで購入したスマホもSIMロック解除すればSIMフリースマホになる
キャリアで購入したスマホでも、SIMロック解除の手続きを行えば、SIMフリースマホとして使うことができます。
ただし、SIMロック解除をしても、すべてのSIMカードが使えるわけはないので注意が必要。その理由は、機種によって受信できる電波が異なるからです。
たとえば、auのスマホをSIMロック解除したけどドコモのSIMカードが使えないといったことがよくあるパターンです。
なので、厳密にいえばSIMロック解除したスマホはSIMフリースマホというわけではありません。
SIMフリースマホなら格安SIMが使える
SIMフリースマホの大きなメリットは、格安SIM(MVNO)で使えることです。
キャリアで購入したスマホも、SIMロック解除をすると格安SIM(MVNO)で使えます。
ただし、もともとSIMフリースマホとして販売しているスマホより、設定が難しいので注意が必要です。
SIMフリースマホのメリットとデメリット
格安SIM(MVNO)が使えるメリット以外に、SIMフリースマホにはいろいろなメリットがあります。
メリットがある分、デメリットもあるので購入前によく確認しておくようにしましょう。
メリット:選べる機種が豊富
SIMフリーのAndroidスマホなら、選べる機種が豊富です。
価格が1万円前後~10万円前後と幅広く、スペックにより価格は異なります。
SIMフリーのiPhoneなら、Appleストアや格安SIM(MVNO)事業者にて購入ができます。
格安SIM(MVNO)事業者で販売するiPhoneは、中古(未使用品含む)がほとんどです。
キャリアで販売する同じ機種でも、SIMフリー版の方が安いこともあります
メリット:余計なアプリがほとんどプリインストールされていない
SIMフリースマホは、キャリアが販売しているスマホと異なり、必要最低限のアプリだけがプリインストールされています。
キャリアで販売しているスマホのように、キャリア専用アプリなどがインストールされていないので、ストレージの容量もムダにしません。
メリット:機種によっては海外でも使える
キャリアで販売しているスマホも、国際ローミングはできますが、SIMフリースマホでも国際ローミングは可能です。
キャリアで販売しているスマホとの大きな違いは、周波数が対応しているなら、海外のSIMカードも使えることです。
デメリット:キャリアメールが使えない
SIMフリースマホには、キャリア向けメールアプリが搭載していないので「~@au.com」や「~@docomo.ne.jp」といったキャリアメールを使うことができません。
キャリアメールについても、設定さえすれば使えないことはありませんが、非公式の使い方となるので注意が必要です。
SIMフリースマホでメールのやり取りをするのなら、gmailやヤフーメールといったフリーメールを使うことになります。
格安SIM(MVNO)事業者によっては、独自のメールアドレスを発行していることもありますが、結局解約したら使えなくなるのでgmailなどのフリーメールを使ったほうがいいでしょう。
デメリット:機種変更時の下取りがない
キャリアが販売するスマホなら、機種変更時に古いスマホを下取りに出せると思います。
SIMフリースマホで機種変更をする場合、自身で新しいSIMフリースマホを購入して、新しいスマホにSIMカードを挿し替えるだけです。
下取りはありませんが、不要になったスマホを中古スマホの買取サービスを行っている店舗に持ち込み、買取りをしてもらうという手段もあります。
はじめてSIMフリースマホを購入するなら、格安SIMとのセットがおすすめ
SIMフリースマホをはじめて購入するのなら、格安SIM(MVNO)事業者にてセット購入がおすすめです。
その理由は、格安SIM(MVNO)事業者で販売しているSIMフリースマホは動作確認をしていること、場合によってはECサイトや家電量販店よりも安く買えることがあります。
OCNモバイルONEやIIJmioといった格安SIM(MVNO)事業者は、SIMカードとSIMフリースマホのセットがお得に購入することができ、キャンペーンも頻繁に実施している印象です。
格安SIMとセット販売しているSIMフリースマホは設定が簡単
「SIMフリースマホを買っても自分で設定できるかわからない」と、不安になる人もいるでしょう。
SIMフリースマホの初期設定はAPN設定と呼び、iPhoneの場合、初期設定にWi-Fi環境が必要だったり少し複雑ですが、Androidスマホなら簡単に設定が完了します。
画像は、SIMフリーのAndroidスマホ(HUAWEI nova 3)のAPN設定画面です。
SIMカードはOCNモバイルONEを使用。一覧の中から該当する事業者を選ぶだけで設定が完了します。
以前だと、APN設定におけるポート名やサーバー名といった詳細を手動で入力する必要があり、1文字でも間違えるとネットに接続ができませんでした。
どこを間違えたか探すのも大変でしたが、最近のSIMフリースマホはデフォルトでAPN設定に必要な情報が入力されているので、初心者でも簡単に設定することができます。
人気のSIMフリースマホ
2019年に発売したHUAWEI P30 liteは、ベストセラーとなったHUAWEI P20 liteの正統後継機です。
米国による制裁を受けたHUAWEI製スマホですが、HUAWEI P30 liteは制裁前の機種となるのでGoogleアプリも使用することができます。
価格は2万円~3万円前後と手にしやすく、メインカメラのトリプルレンズが特徴。広角レンズと超広角レンズ、深度レンズという使い分けです。
スペックは、CPUにKirin710と4GBのRAMを組み合わせたミドルレンジで、普段使いにはピッタリ。ちょっとしたゲームも十分楽しむことができます。
ストレージは64GBを搭載しており、512GBまでのmicroSDカードをサポートします。
Amazon:HUAWEI P30 lite
2020年発売、モトローラー製の最新スマホmoto g8シリーズは、価格やスペックから選べる3モデルをラインナップ。ピュアAndroidと呼ばれており、プリインストールアプリを極力少なくし、ユーザーが使えるストレージ容量を多く確保しています。
moto g8シリーズについては、関連記事にて詳しく解説しているので、気になる方はご参照ください。
シャープの定番、AQUOS sense 3は、防水・防塵、おサイフケータイが使える日本ユーザー向けのスマホです。
CPUにSnapdragon630と4GBのRAMを組み合わせたミドルレンジ。64GBのストレージを搭載し、512GBまでのmicroSDカードをサポートします。
価格は3万円前後となっており、HUAWEI P30 liteとほぼ同じです。
スペック面もHUAWEI P30 liteと同じミドルレンジという位置づけですが、動作の快適さはHUAWEI P30 liteのほうがサクサクしている印象です。
しかし、防水・防塵、おサイフケータイが使える点が大きなメリット。ハイレゾ音源をサポートしているので、ハイレゾ音源と対応のヘッドホンが揃えばハイレゾ音楽を楽しむことができます。