TBSオンデマンドに変わる新動画配信サービス「Paravi(パラビ)」とは?

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「Paravi(パラビ)」は、4月1日よりサービス開始した定額制動画配信サービスです。
運営会社は株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパン(以下、PPJ)。東京放送ホールディングス、日本経済新聞社、テレビ東京ホールディングス、WOWOW、電通、博報堂DYメディアパートナーズ6社の共同出資で2017年7月に設立した新会社です。

2018年6月30日にサービスが終了する「TBSオンデマンド」を利用しているユーザーは、「Paravi」に乗り換えるかどうかの選択を迫られているという状況です。
定額制の動画配信サービス自体、「Hulu」や「dTV」、「U-NEXT」などいろいろな種類があることはご存知かと思いますが、何種類も加入してしまうと月々の支払で家計を圧迫してしまうことでしょう。
「TBSオンデマンド」を利用しているユーザーは「Paravi」に乗り換えるか、まったく別の動画配信サービスに乗り換えるか慎重に検討する必要があります。
そこで今回は、サービス開始から間もない「Paravi」について解説をしていき、「TBSオンデマンド」から乗り換えるべきかどうかの参考にしてみてはいかがでしょうか。

「Paravi」のサービス概要

「Paravi」の主なサービスは、定額制の動画見放題と都度課金を行うVOD(ビデオオンデマンド)だけでなく、ラジオコンテンツやニュースコンテンツを利用することができます。
料金体系は「TBSオンデマンド」のように何種類も用意されていません。月額925円(税込み999円)のベーシックプランのみとシンプルです。
VODの利用はベーシックプランに加入して、作品によって50円から数日間の視聴権を購入することができます。「Paravi」ではVODのことを”レンタル”と呼んでいます。
「Paravi」のベーシックプランは、「TBSオンデマンド」の月額900円で利用できるプレミアム見放題コースにあたるもので、月額を比較すると少し割高になってしまいます。
”レンタル”で利用することができるポイントは毎月300P付与されるのですが、「TBSオンデマンド」より貰えるポイント数が減っています。

TBS系国内ドラマは圧倒的に強い

「Paravi」はTBS直系ということもあって、TBS系国内ドラマのラインナップは豊富です。サービス開始直後ということもあり、動画の数こそ「TBSオンデマンド」には及ばないものの、少しずつではありますが「Paravi」でも視聴できる動画は増えています。
「Paravi」オリジナルのバラエティやテレ東系バラエティを配信することで、他のサービスとの差別化を図っています。

対応デバイス

「Paravi」はパソコンやスマホだけでなくテレビでも視聴することができます。テレビで視聴する場合はFire TV/Fire TV Stick(第1世代以降)が必要です。
「TBSオンデマンド」はパソコンとスマホが推奨で、テレビで視聴するのならChromecastやFire TVなどのミラーリング機能で無理やりテレビに映す必要がありましたが、「Paravi」になってようやくテレビにも対応しました。

「Paravi」の画質は

「Paravi」では画質が公開されていませんが、ストリーミング時のデータ通信量は公開されています。

以下、1時間あたりの目安データ通信量です。
・高画質:540MB/1時間
・さくさく:173MB/1時間
・パソコン:810MB/1時間

「高画質」と「さくさく」の間に「標準」がありますが、「標準」に関するデータ通信量の公開はされていません。あくまで推測ですが300MB/1時間ではないでしょうか。
パソコンでは画質の切替をすることができないので、ネット回線が混雑する時間帯に長い読込み時間が発生するかもしれません。

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公開されているデータ通信量からの推測になりますが、パソコンでの再生はHD画質に近いかなと思います。
動きの激しいシーンではブロックノイズとまではいきませんが、少し粗さが目立ちました。
画質にこだわる方だともしかしたらがっかりするかもしれません。ちなみに、今後4K画質に対応していくそうです。

「Paravi」のメリットは?

■独占配信タイトルに惹かれた
最初に「Paravi」を利用したいと思ったのが、「SPEC」の最新シリーズである「SICK’S」が独占配信されるということです。しかし、「SICK’S」は1分から2分の動画を毎日配信するピンチョス配信というもので、1ヶ月で1話が完結する仕組みです。この配信方法については賛否両論、ユーザーの立場になって考えるとあまり好ましくないといえます。
ですが、今後も「Paravi」独占配信のコンテンツが増えていくと予想されるので、ピンチョス配信以外の独占配信が増えることを願うばかりです。

■デバイスが変わってもサッと続きが見られる
個人的にあってよかった機能は、シームレス再生です。デバイスを変えても早送りせずに途中から視聴できるというもので、たとえば1時間の動画を30分自宅で視聴して、移動中や外出先でスマホからサッと続きを視聴できます。シームレス再生はU-NEXTなどにもあるのですが、見たい動画が多くて少しでも時間をムダにしたくないという方にはオススメです。

■PC・アプリともに動作が軽い
PCブラウザでの視聴やアプリでの視聴といった動作に関することは問題がないように思えます。あくまで体感ですが、シークバーを使った早送りの際、他の動画サービスだと早送りした地点までの読込みに時間がかかっていたところ、「Paravi」では読込み時間が速いせいかそこまでストレスを感じることはありませんでした。この点については使用しているデバイスのスペックやネット回線に依存するのですが、とある動画配信サービスと比べるとケタ違いの印象でした。

■家族で楽しめるコンテンツが多い
「Paravi」には小さい子供に見せたくないような動画は少ないので、小さい子供をもつ保護者としてはある程度安心できると思います。
プロフィール管理にR18コンテンツをブロックする項目があるので、今後の展開次第では少し大人向けのコンテンツが増える可能性もあります。

「Paravi」のデメリットは?ココがダメ!

■支払方法はクレジットカードのみ
現状「Paravi」の月々の支払はクレジットカード決済のみ対応しています。ドコモやau、ソフトバンクなどのスマホ料金とのまとめ払いやプリペイドカードでの支払いをすることができません。
クレジットカード払いだと、月額料金を払い忘れて一時的にサービスが停止するということは起こりづらいのですが、クレジットカードと聞くと敬遠してしまう方もいると思います。支払方法については、利便性を意識して各キャリアのまとめ払いに対応していくと予想されます。

■連続再生に対応していない
「Paravi」は連続再生に対応していません。著者は、作業中に動画や音楽を垂れ流し続けることが日常なのですが、シリーズものを視聴する際に1話終わると次の話を選択しないといけません。たったそれだけのことですが、「Hulu」にもあるような機能がないと少し不便さを感じてしまいます。

■見たいと思った作品がレンタル作品だった
「あ、これ見たい!」と思った作品がレンタル対象だったことが多いです。作品一覧は、レンタルと見放題作品が混在しているので見たいと思った作品がレンタル対象だった時のがっかり感は何とも言えません。

■ダウンロード機能は未実装
通信量を節約して外出先で動画を見たいと思った時に利用したいダウンロード視聴ですが、「Paravi」では利用することができません。
最近だと「Abema TV」がダウンロード視聴にも対応しましたが、サービス開始から1年経ってからなので「Paravi」でも今後対応することに期待したいです。

まとめ

サービス開始直後ということでどうしても動画配信サービスとしてのデメリットが目立ちます。結局のところ見たい作品があるかないかが動画配信サービスを利用する基準になると思います。
「Paravi」は、テレビ東京やWOWOW、日経などの誰でも聞いたことがある企業の共同出資ということで、これからどういったサービスが展開されていくか気になるところです。
「TBSオンデマンド」を利用している人なら、同じ作品を「Paravi」でも公開しているかもしれないので試しに登録してみてもいいでしょう。
「TBSオンデマンド」からクーポンコードを取得すると、最大2ヶ月間無料で試すことができるので、「TBSオンデマンド」と「Paravi」を使い比べてみてはいかがでしょうか。
TBSオンデマンド公式:有料会員向け乗り換えプランの案内
Paravi公式サイト:https://www.paravi.jp/

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